ジョゼフ・ジャパン初勝利

 ラグビー日本代表のヨーロッパ遠征第1戦が11月12日(土)日本時間午後8時から、ジョージアの首都トビリシのミへイル メスキ スタジアムで行われました。結果はもう皆さんご存じでしょうが、一応・・・。

 日本代表 28 - 22 ジョージア代表

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 スクラムで押しまくられ、厳しい試合を強いられましたが、何とか勝ちました。ジェイミー・ジョゼフHC(ヘッドコーチ)のもとでのジャパン初勝利。ミスも結構あったとはいえ、選手たちの健闘を称えたい。何はともあれ良かった。

 ジョージアはワールドラグビーの世界ランク11位。日本は12位ということで、ほぼ実力は拮抗している・・・とはいえ、チームの持ち味は大幅に異なっているので、どのようなゲームプランで臨むか。この辺りの読みも試合の行方を大きく左右します。

 日本は比較的、キックを多用して敵陣に入ることを優先させていましたが、肝腎のキックの精度が今ひとつだったこともあって、むしろ試合時間の多くを自陣で闘う状態に追い込まれていました。

 それにしてもジョージアのスクラムは強いね。変な話だけど、味方がノックオンをして相手ボール(つまり日本ボール)のスクラムになっても、プレッシャーをかけ、ペナルティをとる。それで日本のゴール前まで迫ってラインアウトからモール。これはないよね。手堅い作戦だけど、味も素っ気もないというか・・・。

 後半の19分辺りから日本がボールを回し、フェイズを重ねて行くと、試合は一気に躍動的かつ面白くなり、日本代表の得点のチャンスは増えました。スタンドのジョージアファンにとっては面白くなかったかもしれないけれど・・・。

 日本代表としては2019年W杯という大目標があり、いまはそれに向けて指導するために、いろいろ試している段階。とはいえ、使用期間中だから負けてもいいという分けではなく、いろいろ試しながら、勝ったり負けたりして、力をつけていかなければならない。

 キッキングゲームの選択もその試行の一つでしょうし、重要な攻撃オプションとしてキックの精度およびカウンターアタック力を上げていく必要があります。

 その意味では、FB松島選手の存在感、WTBレメキ選手の走力は心強い収穫。途中出場の福岡選手も可能性を感じさせた・・・ということで、苦しいながらも若手のノビシロに期待の持てる試合でもありました。

 田村選手、立川選手はサンウルブズでの経験により、一回りも二回りも大きくなった感じ。堀江選手は疲労が蓄積しているように見受けられる。意識してオフの期間をとった方がいいかもしれない。ジャパン強化の観点からも、サンウルブズの活用が重要になる。来年は生きのいいフランカーの選手がサンウルブズで活躍してくれるとうれしい。そんなことも感じた。スコッドはまだ発表されないのでしょうか。