2018年の助成対象事業を公募 エイズ予防財団

 すいません。金額は控え目ですが・・・。

 HIV/エイズ分野の支援や啓発活動を資金面から支える公益財団法人エイズ予防財団の助成事業が2018年度助成対象の公募を開始しました。
 対象となるのは以下の2つの分野です。
 (1)エイズ患者・HIV感染者等に対する社会的支援事業
 (2)エイズ予防に関する啓発普及事業
 申込の締め切りは2018年1月22日(月)17時までにエイズ予防財団に提出(送付のときは当日受付印有効)ということです。エイズ予防財団の公式サイトで公募要項や申請書をダウンロードすることができるので、詳細はこちらをご覧ください。

http://www.jfap.or.jp/

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この部屋の片隅に星を エイズと社会ウェッブ版316

 関西を中心に活動を続けるCHARM(Center for Health and Rights of Migrants)の公式サイトに《女性HIV陽性者交流会交通費のためのパロル販売と寄附のお願い》が掲載されています。

女性HIV陽性者交流会交通費のためのパロル販売と寄附のお願い – CHARM

 受け売りですが、パロルとは『昔からフィリピンで作られている、星の形のクリスマスランタン』だそうです。ついさっきまで知りませんでした。勝手に紹介してすいません。 

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(CHARM公式サイトから) 

『CHARMでは日本全国にいる女性HIV陽性者たちが1年に1度、関西に集まり、交流するプログラムを実施しています。
 とくに外国籍の女性HIV陽性者の場合は誰にも相談できず、ひとりで悩みを抱えていることが多いので、他の女性HIV陽性者との出会いは、大きな勇気と希望につながります』

 

 厚労省エイズ動向委員会報告を見ると、新規HIV感染者・エイズ患者報告は男性同性間の性感染が圧倒的多数を占めています。ただし、これは他の感染経路によるHIV感染がないということでも、女性のHIV陽性者はいないということでもありません。
 もちろんHIV感染の予防は大切です。国際的にも国内でも「2030年のエイズ流行終結」という大目標達成に向けた最優先事項として強調されることがしばしばあります。それを否定するつもりはさらさらありません。
 ただし、予防だけに関心が行ってしまうと、ごく平明な事実に対する想像力があっさりと失われてしまう。そのようなことも、悲しいかな、これまた、しばしば経験してきました(過去形であってほしい)。
 予防と支援の両方が、ともに大切であること、互いに支えあって成り立っていることはあまりにも当然なので、うっかりすると忘れてしまうことがあります。したがって、うっかりしないように、日常の生活の中でも忘れがちなことに気が付く機会が折に触れてあってほしいとも思う。今年の冬はどうも、ことのほか寒くなっています。風邪ひくなよと言っても、ひくことはある。そうでしょ。

 寒波を運ぶ北風に震えながら、あるいはお家で暖かくしながら、その寒さをやり過ごすホリデーシーズンは、きっとそんなことを思う(つまり、忘れがちなことを思い返す)季節でもあるのでしょうね。

 

2018年度の助成対象事業を募集 エイズ予防財団

HIV/エイズ分野の支援や啓発活動をささやかに支援する公益財団法人エイズ予防財団が2018年度助成対象事業の募集を開始しました。

 助成の対象となるのは以下の2つの分野です。

 (1)エイズ患者・HIV感染者等に対する社会的支援事業

 (2)エイズ予防に関する啓発普及事業

 あ、また「等」がでてきたよ・・・とうんざりするようなお役所的言い回しですいません。

 申込の締め切りは2018122()です。17時までにエイズ予防財団に提出する(送付のときは当日受付印有効)・・・そのほか細かいこともいろいろ書いてあるので、申し込もうかなと思っている方はエイズ予防財団の公式サイトをご覧ください。

www.jfap.or.jp

 公募要項や申請書をダウンロードすることができます。

『いま HIVでは 死にません』 エイズと社会ウェブ版315

 

 大阪でHIV検査を受けるにはどこへ行けばいいのか、その検索ができるサイトです。トップページにはなぜか国立病院機構大阪医療センターの白阪琢磨先生が白衣姿で登場しています。HIVのIをやすやすと抑え込んでいる印象ですね。

osaka.hivkensa.jp

 「死にません」と大胆なことを言っているのも、白阪先生です。して、そのココロは?
 『・・・と、わざと大胆なコトバで注目を喚起したかったのはまだ日本では「HIV感染に対する認識が変わっていない」からです』
 う~む。どんな「認識」なのか。続きはサイトをご覧ください。

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 《大阪 HIV検査.jp》は厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業における研究班「HIV感染症及びその合併症の課題を克服する研究」(研究代表者:白阪琢磨)が提供しています。しつこいようですがもう一度、サイトから白阪先生のメッセージを紹介しておきましょう。
    
 『だからもしもHIVに感染しても、イコール死、ではありません。
 すこしでも思い当たるようなことがあるなら、どうぞ、お近くの保健所や無料の検査機関で検査してください』


 思い当たるかなあ、どうかなあ、と思ったら、思い当たると思ってください。無料なんだし。よろしく。

来年は「チューリップ革命」かな エイズと社会ウェッブ版314 

 それとも、チューリップ・バブル?・・・などと憎まれ口をたたいてはいけませんね。老人閑居してひと言余分。ぼちぼち来年の話も始めましょうか。もういくつ寝ると2018になり、7月には22回国際エイズ会議(AIDS2018)がオランダのアムステルダムで開かれます。 

AIDS 2018 > Home

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  ロゴのデザインはチューリップですね。ステンドグラスの丸窓みたいな印象もあるかなあ。テーマは“Breaking Barriers Building Bridges”(壁を破り、橋を築こう)。公式サイトにはこう説明されています。

《人権を重視したアプローチの必要性を強調し、流行が拡大している東欧・中央アジア北アフリカ・中東地域を含めたキーポピュレーションにより効果的につながれるようにすることを目指しています。1980年代にHIV/エイズが公衆衛生上の脅威として出現した時に、オランダは大きな試練に正面から立ち向かい、科学的なエビデンスに基づき、他の国では排除されてスティグマの対象となった人たちとともに闘ってきました。アムステルダムは現在、「高速対応都市」となっています。世界が2030年のエイズ流行終結という野心的な目標を達成するために、対応により一層、力を入れていくことを約束している都市なのです。AIDS2018は、人権を重視し、エビデンスに配慮したHIV対策を促進することを目指しています。とりわけ、弱い立場に置かれているコミュニティのニーズに応えることが大切です。HIV陽性者、家を追われた人びと、男性とセックスをする男性、拘禁状態に置かれている人びと薬物使用者、セックスワーカートランスジェンダーの人びと、女性・少女、そして若者、といった人たちのコミュニティです。そして、国境をこえてこの病気と闘うために協力していくのです》

 (会議公式サイトのAbout AIDS2018を一部、日本語仮訳)

 

 アムステルダムで国際エイズ会議が開かれるのは1992年の第8回会議以来です。あの時はもともと米国のボストンで開かれる予定だったのですが、米国のブッシュ(父)政権がHIV陽性者の渡航制限を撤廃しなかったことに抗議し、ジョナサン・マン会長が「そんな国では会議は開けません」と開催直前に会場をアメリカからヨーロッパに移しました。ドタキャンという荒業で会議としての筋を通したわけですね。

 その因縁というわけではないのですが、今回も米国の現政権との距離の取り方は注目点の一つとなるかもしれません。時代がそういうめぐりあわせを演出し、会議の方はそれにどう応えるか・・・う~ん、なかなか面白そうじゃないの。 

 会議の参加登録は世界エイズデー121日にスタートしました。詳しくは公式サイトでご覧ください。

 ということで、今回の会議も、面白そうだだけど、アムステルダムは遠いし、登録は面倒だし、費用もかさみそうだし、行っても疲れるだけだろうなあ、しかも、規模が大きすぎて記者会見をこなすだけでも、もう精一杯、それも英語じゃ、何言っているのか分からないことが多い、そんなことなら・・・というわけで、私は例によってまた、極東の島国に軽くて重い腰を落ち着け、情報収集にあたるということにしようかな。

 参加を希望される方は登録準備をお早めに。

「栴檀(せんだん)」と「双葉」はどっちが芳しいかという話ではなくてぇ・・・

 寒い日が続いていましたが、今日は少し穏やかなお天気でしたね。久しぶりにお散歩に繰り出しました。

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 鎌倉駅に近い本覚寺の境内。夷堂の前です。もう初えびすの準備が始まっていました。お正月には石段手前の赤い枠に提灯がずらっとぶら下がります。ところで、左の木は・・・。

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 言葉では知っていたのですが、この木が「栴檀は双葉より芳し」の『栴檀』でしたか。幹に名札がかかっています。

 「双葉より芳し」の意味は・・・なんだったっけ?。
 恥ずかしながら、「栴檀」と「双葉」はどっちが芳しいかという紅白歌合戦のような話かと思っていたら、ぜんぜん違いますね。大急ぎでネットの故事ことわざ辞典を見ると、こんな説明がありました。
 栴檀とは香木の白檀のことで、『双葉のときから非常によい芳香を放つことから、すぐれた人物は幼少時代から他を逸したものを持っている』という意味なのだそうです。
 え?、そういうことを面と向かって私に言われても・・・(誰も言ってませんよ)。

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 枝にはたくさんの実。地面に落ちた分を拾ってみましたが、あまり芳香とは関係がなさそうですね。まあ、いいか。

 なんだかんだとくだらないことを書いているうちに冴えなかった2017年も残りわずかとなりました。個人的にはフリーランスの物書きとなって最初の年の瀬です。顧みれば双葉の頃からずっと芳しくなく、とうとう現在に至る・・・という調子で一時はどうなることかと青ざめ、途方に暮れていましたが、たくさんの方の温情のおかげで、それなりにお仕事も入り、何とか露命をつないでおります。皆さん、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

 

『HIV予防と治療に過去最高の成果 新たなPEPFAR成果報告を発表』

 ドナルド・トランプ大統領の声明と同じ1130日に米国政府の大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)の公式サイトには、PEPFAR最新成果報告のプレスリリースが掲載されました。その日本語仮訳です。大統領声明とあわせて一本!という感じでしょうか。

PEPFARの支援により、1520万人の男性・男児HIV感染防止のための自発的男性器包皮切除手術を受け、1330万人が抗レトロウイルス治療を続けているそうです。

 そうかあ、とちょっと考え込んでしまいます。人数の多い順ということなのかもしれませんが、男性の割礼手術の方が抗レトロウイルス治療の普及よりも前に強調される成果なのかなあ・・・。

割礼手術は感染していない人がHIVに感染するのを防ぐため。そして、抗レトロウイルス治療の普及にはT as Pの効果ももちろん含めての成果なのでしょうが、基本的にはHIVに感染している人の生命を救うというのが大目標です。

《透明で、きちんと説明ができ、費用対効果の高い投資》は、「あれか、これか」ではなく、「必要ならどちらも」なのでしょうが、このあたりのことは、個人的には少し足を止めて考えてみたいとも思います。

ところで、参考までに数字をあげておくと、抗レトロウイルス治療を受けているHIV陽性者の総数は20176月現在のUNAIDS推計では2090万人です。PEPFARはそのうちの1330万人に支援をしているそうですから「historic highs(歴史的高水準)」くらいのことはハイになって言っても当然かもしれませんね。 

 以下、日本語仮訳です。

 

 

 HIV予防と治療に過去最高の成果 新たなPEPFAR成果報告を発表

New PEPFAR Results Reach Historic Highs in HIV Prevention and Treatment

  20171130日、米国大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)プレスリリース

透明で、きちんと説明ができ、費用対効果の高い投資を行うことで成果をあげるプログラムを引き続き進めていく 

 

 ワシントンD.C. 2017世界エイズデーの前夜、米大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)は新たな成果報告を発表した。透明で、きちんと説明ができ、費用対効果の高い投資によってHIV予防と治療を大きく拡大し、プログラムは過去最高の成果を上げている。

 2017930日現在、PEPFAR1520万人の男性・男児に対し、一定のHIV感染防止効果が認められている自発的男性器包皮切除手術を受けられるよう支援してきた。こうした高水準の実績は、単年度で340万人に支援を行うというPEPFAR創設以来最大の増加を果たしたことによるものだ。抗レトロウイルス治療(ART)の普及に関してもPEPFARは画期的な成果をあげている。1330万もの男女と子供がPEPFARにより治療を受けているのだ。

 最新のPEPFARデータによると、思春期の少女と若い女性の新規HIV感染は初めて大きく減少している。PEPFARの官民協力プログラムDREAMS (Determined, Resilient, Empowered, AIDS-free, Mentored, and Safe)の対象となったアフリカ10カ国(63地区)では、HIVの流行に最も大きな打撃を受けているコミュニティおよび地区の半数以上(65%)で、若い女性の新たなHIV感染診断が2540%以上減少している。重視すべきは、新規の感染診断がDREAMS対策の対象となったほぼすべての地区で減っていることだ。

 米国政府の地球規模エイズ対策調整官であり、国際保健外交特使でもあるデボラ・バークス大使は「地球規模のHIV/エイズ対策においては、いまこそがかつてない重要な瞬間です。最新の結果は明らかにPEPFARによるHIV予防と治療の強化が目覚ましい成果を上げていることを示しています。トランプ政権の強いリーダーシップのもとで、私たちのデータに基づいた費用対効果の高い投資が、それぞれのコミュニティ、そしてそれぞれの地区でHIV/エイズパンデミックを制御し、究極的には終わらせるための推進力になっているのです」と語っている。

 PEPFARはこのほかにも、プログラムがもたらした深く、そして幅広い成果を発表している。子供たちが元気に育ち、HIVから守られるように、PEPFAR640万人のHIV/エイズによる遺児や弱い立場の子供たち、そしてその子供たちにケアを提供する人たちを支援している。赤ちゃんがHIVに感染せずに誕生できるようにするため、PEPFARHIV陽性の母親を支援し、その結果として220万人の赤ちゃんがHIV陰性で生まれることができた。

 過去1年で新たなデータがPEPFARの成果に加えられた。アフリカの5カ国でHIV流行の制御が実現しようとしているのだ。これはレックス・ティラーソン国務長官2017国連総会で発表したPEPFARHIV/エイズ流行制御強化戦略(20172020)のもとで重要な成果が上がりつつあることを強く印象付けるものでもある。

 

PEPFARについて

 PEPFARは地球規模のHIV/エイズの流行に対する米国の政策であり、一つの国による単一の疾病に対する政策としては史上最大のコミットメントとなっている。米国民の思いやりと寛容の心を反映して、PEPFARは世界の何百万という人びとの生命を救い、生活の質を改善してきた。また、公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行を制御し、究極的には終結に導くことを目指している。詳しくは、www.pepfar.gov 、あるいはPEPFARTwitterFacebookInstagramをご覧ください。

 

 

New PEPFAR Results Reach Historic Highs in HIV Prevention and Treatment

The program continues to increase its impact through transparent, accountable, and cost-effective investments

 

Washington, D.C.—On the eve of World AIDS Day 2017, new results from the U.S. President’s Emergency Plan for AIDS Relief (PEPFAR) released today show that the program has reached historic highs through its rapid acceleration of HIV prevention and treatment efforts, driven by transparent, accountable, and cost-effective investments.

As of September 30, 2017, PEPFAR supported more than 15.2 million men and boys with substantial protection from HIV infection through the provision of voluntary medical male circumcision. This high-water mark was reached due to the largest single-year increase (3.4 million) in these results since the beginning of PEPFAR. PEPFAR achieved landmark levels in its expansion of access to lifesaving antiretroviral treatment (ART). PEPFAR supported more than 13.3 million men, women, and children with ART.

For the first time, the latest PEPFAR data also show significant declines in new HIV diagnoses among adolescent girls and young women. In the 10 African countries (63 districts) implementing PEPFAR’s pioneering DREAMS (Determined, Resilient, Empowered, AIDS-free, Mentored, and Safe) public-private partnership, the majority (65 percent) of the highest-HIV-burden communities or districts achieved greater than a 25-40 percent decline in new HIV diagnoses among young women. Importantly, new diagnoses declined in nearly all DREAMS intervention districts.

Ambassador Deborah L. Birx, M.D., U.S. Global AIDS Coordinator and Special Representative for Global Health Diplomacy, said, “We are at an unprecedented moment in the global HIV/AIDS response. Our latest results clearly show the remarkable impact of PEPFARs accelerated HIV prevention and treatment efforts. With the strong leadership of the Trump Administration, our data-driven and cost-effective investments are driving progress toward controlling and ultimately ending the HIV/AIDS pandemic – community by community and district by district.”

PEPFAR released additional results demonstrating the tremendous depth and breadth of the program’s impact. To ensure children thrive and are protected from HIV, PEPFAR supports more than 6.4 million orphans, vulnerable children, and their caregivers affected by HIV/AIDS. To ensure babies are born HIV-free, PEPFAR has also supported more than 2.2 million babies who have been born HIV-negative to HIV-positive mothers.

The new data add to PEPFAR impact results released in the past year, which show that five African countries are approaching control of their HIV epidemics. They also highlight critical advances being made under the PEPFAR Strategy for Accelerating HIV/AIDS Epidemic Control (2017-2020), which was launched by U.S. Secretary of State Rex Tillerson at the 2017 United Nations General Assembly.

 

 

About PEPFAR

PEPFAR is the U.S. government’s response to the global HIV/AIDS epidemic, which represents the largest commitment by any nation to address a single disease in history. Through the compassion and generosity of the American people, PEPFAR has saved and improved millions of lives, accelerating progress toward controlling and ultimately ending the AIDS epidemic as a public health threat. For more information, please visit www.pepfar.gov, and follow PEPFAR on Twitter, Facebook, and Instagram.