日本記者クラブ会見シリーズも追加 HIV/エイズ関連年表

 1月19日に掲載した21世紀HIV/エイズ関連年表1(2001~2005)はその後、新たに把握できた項目を少しずつ継ぎ足しています。通して読まれる方は少ないと思いますが、初出に比べるとかなり項目が増えました。

miyatak.hatenablog.com


 大口は東京・内幸町の日本記者クラブで行われたHIV/エイズ関連の記者会見です。
 2002年の5月14日に国際エイズワクチン推進構想(IAVI)のセス・バークレー代表をお招きしたのを第1回として、日本記者クラブではロングランでHIV/エイズ関係の記者会見シリーズを続けています。すぐにニュースにならなくても、長期にわたる世界史的現象に対し、多角的な視点や考え方を紹介し、報道の参考にしてほしいというのがシリーズ開始の狙いでした。細々とではありますが、いまも続いています。会見数は100件を超えているはずです。

 記念すべき第1回のバークレー氏は来日前に足を骨折したということで、ギプスと松葉づえで登壇されましたが、マシンガントークは健在でした。現在はIAVIからGAVIワクチンアライアンスの代表に転進し、途上国のワクチン普及に尽力されています。

 日本記者クラブの公式サイトにこれまでの記者会見の一覧が載っているので、そこからHIV/エイズ関係の会見を拾っていきました。それはそれでけっこう手間がかかりますが、それでも大助かりです。記録を残すというのは大切ですね。

 これからも2006年以降の作業を続けるとともに、2005年までに関しても気が付いたものは随時、追加していきたいと思います。情報やヒントがあったらお知らせください。


 

『健康は富裕層の特権であってはならない』UNAIDSリリース エイズと社会ウェブ版450

 1月21日から24日までスイスのダボスで開かれている世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の開会に際し、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が発表したプレスリリースの日本語仮訳です。

 今年のダボス会議のテーマは「Stakeholders for a Cohesive and Sustainable World(ステークホルダーが作る、持続可能で結束した世界)」なので、内容的にはそれに合わせたという面もあるのでしょうが、それ以上に昨年11月に就任したウィリー・ビヤニマ新事務局長のカラーを強く打ち出した声明という印象を個人的には受けました。

 一握りの富裕層が富を独占し、多くの人たちが貧困へと追い込まれる・・・そうした世界の在り方はビヤニマさんが前任のオクスファム・インターナショナルの事務局長時代にも繰り返し、指摘してきたことです。とりわけ、女性や少女の健康への権利の確保が強調されています。

 世界中のお金持ちを前にして、UNAIDSが今後、取り組むべき課題を示し、指導者交代を強く印象付けたリリースということができそうです。

   

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健康は富裕層の特権であってはならない-健康への権利はすべての人にある

 公的な保健資金の格差は、脱税をなくし、累進課税を進めることで解消できる;増大する借金の影響から保健と開発を守らなければならない

 UNAIDSプレスリリース

https://www.unaids.org/en/resources/presscentre/pressreleaseandstatementarchive/2020/january/20200120_PR_Davos_righttohealth

 

2020年1月21日 ダボス/ジュネーブ - 国連合同エイズ計画(UNAIDS)は各国政府に対し、保健分野への投資を優先させ、健康の権利の実現を保障するよう求めている。現状では少なくとも世界人口の半数が必要不可欠な保健サービスを利用できていない。妊娠と出産に伴う原因で2分間に1人、女性が死亡している。女性、若者、HIV陽性者、ゲイ男性など男性とセックスをする男性、セックスワーカー、注射薬物使用者、トランスジェンダーの人たち、移住者、難民、貧困層といった人たちが取り残されているのだ。

 「貧しい人たちには健康への権利は保障されず、貧困から脱しようとしても受け入れがたい保健医療費負担で押しつぶされようとしています。最も豊かな1%が最先端の医科学の恩恵を受け、その一方で貧しい人たちは最低限の基本的な医療すら受けられずにいるのです」とUNAIDSのウィニー・ビヤニマ事務局長はいう。

 医療費負担のために、世界で1億人近くが極端な貧困状態(1日の生活費が1.9米ドル以下)に追い込まれている。9億3000万人以上(世界人口の約12%)の家庭では家計費の少なくとも10%が医療費負担に消えていく。多くの国で医療を拒否されたり、医療費が高いのでお粗末な医療しか受けられなかったりする人がいる。スティグマや差別のために貧しい人や弱い立場の人、とりわけ女性が、健康への権利を否定されているのだ。

 世界で毎週6000人の若い女性がHIVに感染している。サハラ以南のアフリカでは思春期の若者の新規HIV感染の5人中4人は思春期の少女であり、エイズ関連の疾病はこの地域の出産可能年齢の女性にとって最大の死亡原因となっている。以前に比べればエイズ関連の死亡と新規HIV感染は大きく減少しているとはいえ、2018年には170万人が新たにHIVに感染し、1500万近い人がいまなおHIV治療を受けられずに待っている。

 「保健医療の公費負担は社会格差の最大の是正装置になります」とビヤニマ事務局長は語る。「保健支出が削減されたり、不十分だったりすれば、真っ先に健康への権利を失うのは貧しい人たちや社会から疎外されやすい人たち、とりわけ女性と少女です。そして、この人たちは家族のケアも負担しなければならないのです」

 すべての人に保健医療を届けるという政策を採用しない政府があまりにも多い。タイは5歳未満の子供の死亡率を1000人あたり9.1に減らした。タイの国内総生産は米国の10分の1なのだが、その米国の死亡率は6.3である。タイの成果は、誰一人取り残すことなく、すべてのタイ国民のすべてのライフステージで必要不可欠な保健医療サービスの提供を目指す保健医療費の公的負担システムによって達成されている。

 南アフリカで抗レトロウイルス治療を受けている人は2000年には90人だったが、2019年には500万人以上がHIV治療を受けている。南アフリカでは現在、HIV治療プログラムが実施されている。カナダ、フランス、カザフスタンポルトガルといった国は保健医療の公費負担システムを有しているが、富裕国でもそうではない国もはある。

 多くの国で保健医療への投資は、国内総生産と比べると極めて低く抑えられている。国連貿易開発会議(UNCTAD)の推計では、大企業の税逃れ策と利益移転のために、途上国は毎年1500億ドルから5000億ドルを失ってきた。この失われた資金が保健に投資できれば、低所得国の保健支出は3倍になり、低中所得国でも2倍に増えるのだ。企業課税のごまかしに関する「底辺への競争」で、途上国は十分な収入を得られなくなり、普通の人たちが必要不可欠な保健医療サービスを奪われている。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の国々は様々な税優遇策によって推計で毎年960億ドルを失っている。

 「富裕層と大企業が税金を逃れ、普通の人たちが健康の悪化が理由でお金を払わなければならないような状態を受け入れることはできません」とビヤニマ事務局長はいう。「大企業は応分の税を負担し、従業員の権利を守り、同一労働には同一賃金を保障し、すべての人、とりわけ女性に安全な労働環境を提供しなければならないのです」

 債務はアフリカの経済と保健、開発に深刻な脅威を生み出し、債務返済による社会支出の大幅削減を招いている。国際通貨基金IMF)によると2019年4月現在、アフリカの低所得国は債務破綻に陥るか、その寸前の状態になっている。低所得国の域を超えて、ザンビアでは2015年から2018年にかけて保健医療投資が27%減少し、債務返済が790%も増加した。同様の傾向はケニアでも見られ、2015年から2018年にかけて債務返済が176%増加し、保健医療投資は9%減少している。「人々の健康を守るために緊急に債務を管理する必要があります。つまり、社会投資に焦点を当てた新たな財源確保と経済回復に必要な期間の債務返済停止、HIVと保健、開発への支出が守れる調整メカニズムのもとでの債務の再構成が緊急に必要です」とビヤニマ事務局長は述べている。

 人権が否定されていることが健康状態悪化の大きな要因となっている。世銀によると、家庭内暴力、経済的暴力から法的に守られていない女性は10億人を超えている。少なくとも65カ国で同性間の性関係が犯罪とされている。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーインターセックスの人びとに対する取り締まりや規制を最近になって強化した国もある。セックスワークは98カ国で刑事罰の対象となっている。48の国・地域では、いまなおHIV関連の入国、滞在、居住が何らかのかたちで規制されている。最近のセックスワーク政策に関する研究では、セックスワークを何らかのかたちで非犯罪化した27カ国でセックスワーカーHIV陽性率が大きく低下していた。

 91カ国では、10代の若者がHIV検査を受けるには両親の同意が必要であり、77カ国では性と生殖に関する保健サービスを受ける際の親の同意を求めている。こうしたことが若者をHIV感染から守る妨げになっている。その結果の一つとして、東部・南部アフリカ地域では、若い女性と少女のHIV感染率が、同年代の男性・少年より2倍も高い。

 「今後10年で、公衆衛生上の脅威としてのエイズ終結させ、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジを達成する。そのために各国政府は税の公正と質の高い保健医療ケアの公費負担を実現し、すべての人に人権とジェンダーの平等を実現する。それは可能なことなのです」とビヤニマ事務局長は語る。

 UNAIDSはスイスのダボスで開かれる2020世界経済フォーラムの年次会合のいくつかのイベントに参加し、誰も取り残すことなくユニバーサル・ヘルス・カバレッジを実現するという約束を各国政府が果たす必要があることを強調していきます。

 

 

 

Health should not be a privilege for the rich—the right to health belongs to everyone

Gaps in public financing for health can be met by eliminating tax dodging and implementing progressive taxation; health and development must be protected from the growing impact of debt

 

DAVOS/GENEVA, 21 January 2020—UNAIDS is calling on governments to ensure that the right to health is realized by all by prioritizing public investments in health. At least half of the world’s population cannot access essential health services. Every two minutes a woman dies while giving birth. Among the people being left behind are women, adolescents, people living with HIV, gay men and other men who have sex with men, sex workers, people who inject drugs, transgender people, migrants, refugees and poor people.

“The right to health is eluding the poor and people trying to lift themselves out of poverty are being crushed by the unacceptably high costs of health care. The richest 1% benefit from cutting-edge science while the poor struggle to get even basic health care,” said Winnie Byanyima, Executive Director of UNAIDS.

Nearly 100 million people are pushed into extreme poverty (defined as living on US$ 1.90 or less a day) because they have to pay for health care, and more than 930 million people (around 12% of the world’s population) spend at least 10% of their household budgets on health care. In many countries, people are denied health care or receive poor quality health care because of unaffordable user fees. Stigma and discrimination denies poor and vulnerable people, especially women, their right to health.

Every week, 6000 young women around the world become infected with HIV. In sub-Saharan Africa, four out of five new HIV infections among adolescents are among adolescent girls and AIDS-related illnesses are the biggest killer of women of reproductive age in the region. Despite significant progress in reducing AIDS-related deaths and new HIV infections, there were 1.7 million new HIV infections in 2018 and nearly 15 million people are still waiting to receive HIV treatment.

 “Publicly financed health care is the greatest equalizer in society,” said Ms Byanyima. “When health spending is cut or inadequate, it is poor people and people on the margins of society, especially women and girls, who lose their right to health first, and they have to bear the burden of caring for their families.”

Delivering health care for all is a political choice that too many governments are not making. Thailand has reduced mortality rates for children under the age of five years to 9.1 per 1000 live births, while in the United States of America the rate is 6.3 per 1000 live births, even though Thailand’s gross domestic product per capita is about one tenth of that of the United States. Thailand’s progress has been achieved through a publicly financed health-care system that entitles every Thai citizen essential health services at all life stages and leaves no one behind.

South Africa had just 90 people on antiretroviral therapy in 2000, but in 2019 had more than 5 million on HIV treatment. South Africa now has the largest HIV treatment programme in the world. Countries such as Canada, France, Kazakhstan and Portugal have strong publicly financed health systems, yet some other richer countries do not.

Health investments in many countries remain very low compared to their gross domestic product. The United Nations Conference on Trade and Development estimates that developing countries lose between US$ 150 billion and US$ 500 billion every year owing to corporate tax avoidance and profit shifting by big companies. If this lost money were invested in health, health expenditure could triple in low-income countries and could double in lower-middle-income countries. The race to the bottom on corporate tax cheats denies developing countries of much needed revenue and robs ordinary people of vital health services. The countries of the Economic Community of West African States lose an estimated US$ 9.6 billion each year to numerous tax incentives.

“It is unacceptable that rich people and big companies are avoiding taxes and ordinary people are paying through their ill health,” said Ms Byanyima. “Big companies must pay their fair share of taxes, protect employee rights, provide equal pay for equal work and provide safe working conditions for all, especially women.”

Debt is posing a serious threat to Africa’s economy, health and development, resulting in big cuts in social spending to ensure debt repayment. According to the International Monetary Fund, as of April 2019 half of low-income countries in Africa were either in debt distress or at a high risk of being so. Beyond low-income countries, in Zambia there was a 27% drop in health-care investments and an increase of debt servicing by 790% between 2015 and 2018. Similar trends were seen in Kenya, where debt servicing increased by 176% and health investments declined by 9% between 2015 and 2018. “There is an urgent need to manage debt in ways that protects people’s health. That means ensuring new financing focuses on social investments, debt repayments being halted for a period if needed to allow economic recovery and debt restructuring under a coordinated mechanism to protect spending on HIV, health and development,” said Ms Byanyima.

A major factor of ill health is the denial of human rights. According to the World Bank, more than one billion women lack legal protection against domestic violence and close to 1.4 billion women lack legal protection against domestic economic violence. In at least 65 countries, a same-sex sexual relationship is a crime. In recent years in some countries, crackdowns and restrictions on lesbian, gay, bisexual, transgender and intersex people have increased. Sex work is a criminal offence in 98 countries. Forty-eight countries and territories still maintain some form of HIV-related restrictions on entry, stay and residence. A recent study of sex work policies in 27 countries concluded that those that decriminalized some aspects of sex work have significantly lower HIV prevalence among sex workers.

 

In 91 countries, adolescents require the consent of their parents to take an HIV test and in 77 countries they require the consent of their parents to access sexual and reproductive health services, creating barriers to protect young people from HIV infection. One of the consequences of this is that the HIV incidence rate among young women and girls in eastern and southern Africa is twice that of their male peers.

 “In the next decade, we can end AIDS as a public health threat and achieve universal health coverage. Governments must tax fairly, provide publicly funded quality health care, guarantee human rights and achieve gender equality for all—it is possible,” said Ms Byanyima.

UNAIDS is participating in several events at the 2020 World Economic Forum Annual Meeting in Davos, Switzerland, to highlight the need for governments to fulfil their commitments to realize universal health coverage and ensure that no one is left behind.

いまだからこそ:経験を生かすには エイズと社会ウェブ版449

 たまたまではありますが、HIV/エイズ関連年表作成の下調べを細々と続けていたら、『エイズ新型インフルエンザ 警告と持続的報道の難しさ』という拙文が見つかりました。日本記者クラブ会報No.469(2009年3月10日)のワーキングプレスというコラム欄に載っています。こちらですね。11ページに掲載されています。

https://s3-us-west-2.amazonaws.com/jnpc-prd-public-oregon/files/2009/03/jnpc-b-2009031.pdf

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  時期的には、メキシコや米国で豚由来とされる新型インフルエンザ(A/H1N1)の発生が話題になるちょっと前になります。

厚労省の報道発表資料をみると、2009年4月25日に「メキシコ及び米国におけるインフルエンザ様疾患の発生状況について」という報道発表資料が出されています。 

www.mhlw.go.jp

《今般、メキシコにおいて、インフルエンザ様の症状を示す比較的重い呼吸器疾患が流行しているとの情報、また、米国においては、ヒトの間で豚インフルエンザウイルス(H1N1亜型)によるインフルエンザが発生しているとの情報があったことから、別紙(PDF:435KB)のとおり対応することといたしましたので、情報提供いたします》

 参考までに別紙はこちらです。

 https://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/04/dl/h0425-1a.pdf

 『国民の皆様には、正しい情報に基づいた冷静な対応をお願いします』と厚労省は書いていますが、その後の推移をみると、厚労省や政治家の皆様の対応は、冷静とはいいがたいものでした(報道もそうだったけれど)。

 すいません、その話はまた別の機会に譲るとして、記者クラブ会報のコラム原稿は新型インフルエンザの流行よる国内の対応の混乱を経験する以前に書かれたものです。

 実は21世紀に入ってからでも、SARSの流行や鳥インフルエンザの(家禽の間での)アウトブレークなど、感染症の流行に伴う混乱は2009年以前にすでに何度か経験しています。

 それなのに同じような(あるいはそれ以上の)混乱を招いてしまうのはどうしてなのか。この問題は情報を伝えるという観点からも考えておく必要がありそうです。

 おずおずとではありますが、コラムではこの点について『困難な病と闘っているのは抽象的な数字や得体のしれない怪物などではなく、具体的な人間だというごく平明な事実認識しておくことが大切ではないか』と指摘しました。いまもその考え方は変わりません。

 もちろん2009年の新型インフルエンザの流行と20世紀末から続くHIV/エイズパンデミックは、流行の性格も感染経路も異なる面が多くあります。

 いま大きな懸念の対象となっている新型コロナウィルスによる肺炎の拡大にもまた、固有の事情があるでしょう。情報の面ではまだ分からないことの方が多いので、こうした時期の報道機関の役割として、明らかになった事実や情報は大急ぎで伝えることも大切です。注意喚起や警告も必要でしょう。それを否定するわけではありません。

 一方で、未知の事態に直面した時の恐怖や不安は後で考えれば制御可能と思えたものでさえ、とりあえず制御が困難になってしまうこともあります。のど元過ぎれば熱さは忘れちゃうというか、人は経験したことでもすぐ忘れてしまうことが意外に多い。この点も当然考えておく必要があるし、新聞やテレビなどの報道機関では担当する人の世代交代が早く、経験がうまく継承されていかないということもあると思います。

 そのうえで、感染症の流行に対しては、病で苦しんでいる人への想像力を失わないことが何よりも大切であることを強調しておきたい。外から得体のしれないものが入ってくるのを水際で阻止するという発想よりも、感染したかもしれない、どうも具合が悪いと感じている人が安心して治療やケアを受けられる環境を社会的な雰囲気も含めて整えておくことを優先させてほしい。そのために医療従事者への情報の提供を手厚くして、症例の早期把握と治療・ケアの提供、および院内における感染の拡大防止策を整えておくことが必要になります。

 感染した人を非難したり、責任を追及したりするような論調に走るのではなく、流行の最前線の当事者ともいうべき人たちを支えること、安心して医療を受けられるようにすることこそが最大の感染予防策でもある。この点こそが、数々の失敗もあった(し、勇気ある成功事例もあった)過去の経験から学ぶべき最も大きな教訓ではないかと個人的には感じています。

 

『HIV感染症の専門医が徹底解説!』(akta youtube channnelから) TOP-HAT News137号(2020年1月)

  2020年も1月の半ばを過ぎると、いろいろと動き出しますね。中国の新型コロナウイルスによる肺炎のアウトブレークでは、日本国内でも発症例が報告され、新聞やテレビのニュースでさかんに取り上げられるようになりました。

 国内においては久しぶりの新興感染症の報告例となるので、ちょっと世の中がぐらっと来ている印象もあります。個人的にはそれほど大きく広がる印象は受けていないのですが、なにせ最初に流行が確認されたのは中国です。情報がどこまで公開されるか、過去の経験からすると、どうも見えにくい感じは残ります。

 個人的には、世の中から大幅に取り残されてしまった老人であり、あまりお役に立てそうにはありませんが、未知の感染症に対する社会の対応という観点から少しは参考にできる過去の経験も出てくるかもしれません。遅ればせながら得られる情報は集め、現象が変化した時にも対応できるよう考え方を整理しておこうかな・・・。

 そのため、というわけではなかったのですが、TOP-HAT Newsの2020年1月発行分では、巻頭にakta youtube channelを紹介しました。

 『HIV感染症の専門医が徹底解説!』というタイトルで都立駒込病院感染症科、今村顕史部長のインタビュー動画が3回シリーズで掲載されています。

 HIV感染の話なので、呼吸器感染症である新型コロナウイルスの肺炎とは異なる部分が多いとは思います。それでも、感染症の流行にまつわる不安や恐怖への対応という観点からは示唆に富む発言が随所に見られます。

 例えば、HIV感染に関しては抗レトロウイルス治療の進歩で、早期に検査を受け、治療を開始すれば、感染していない人と同じくらい長く生きていけるし、他の人にHIVが性感染するリスクもなくなる。それでもなお、人によっては検査を受けることができないでいる。なかなか踏ん切りがつかない。その微妙な不安心理について、今村さんは「感染のリスクには気づいている。それでも自分から一歩踏み出さないと検査は受けられない。もしやと思ってもまさかと思う気持ちがある」と一定の理解を示しています。では、その不安はどうしたら乗り越えられるのか・・・このあたりはインタビュー動画のPart3に出てきます。そんなに長くないので、ぜひご覧ください。

 また、臨床医としての経験から予防についても次のように語っています。

 「人にうつさないようにというセーファーセックスの話はあまりしない。自分を守るようにしましょうねということで話をする。その方が実戦的です」

 性感染症と呼吸器感染症では事情は異なるのかもしれませんが、感染症の予防とケアの提供との関係を考えるうえでは、大いに参考にできる指摘なのではないかと改めて思いました。 

 

 

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メルマガ:TOP-HAT News(トップ・ハット・ニュース)

        第137号(2020年 1月)

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TOP-HAT Newsは特定非営利活動法人エイズソサエティ研究会議が東京都の委託を受けて発行するHIV/エイズ啓発マガジンです。企業、教育機関(大学、専門学校の事務局部門)をはじめ、HIV/エイズ対策や保健分野の社会貢献事業に関心をお持ちの方にエイズに関する情報を幅広く提供することを目指しています。

なお、東京都発行のメルマガ「東京都エイズ通信」にもTOP-HAT Newsのコンテンツが掲載されています。購読登録手続きは http://www.mag2.com/m/0001002629.html  で。

エイズ&ソサエティ研究会議 TOP-HAT News編集部

 

 

    ◆◇◆ 目次 ◇◆◇◆

1 はじめに 『HIV感染症の専門医が徹底解説!』(akta youtube channnelから)

2 米トランプ政権がPrEP薬無償配布プログラム

3 HIVと人権情報センターが解散

4 「健康でより良い世界」への投資

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1 はじめに 『HIV感染症の専門医が徹底解説!』(akta youtube channnelから)

 HIV/エイズ性感染症の情報発信基地でもある新宿二丁目のコミュニティセンターaktaが、昨年12月の世界エイズデーから、akta youtube channelを開設しました。

akta.jp

 最初の動画『HIV感染症の専門医が徹底解説!』では、厚労科研「HIV検査受検勧奨に関する研究」の研究代表者でもある都立駒込病院感染症科の今村顕史部長に「HIV検査を早めに受けることが昔以上に大事だって聞いたんですけど、ほんとですか?」と話を聞いています。

 Part1:HIVは亡くなる病気じゃない?(8分47秒)

 Part2:性行為でのHIV感染は防げる?(4分17秒)

 Part3:HIV検査を受けるか迷っている人へ(6分1秒)

 全部あわせても20分弱なので一気に見てもいいし、時間が空いた時にPartごとに見てもよさそうです。

 わが国では毎年1300人から1400人の新規HIV感染が報告されています。国際的にみれば非常に少なくはありますが、さらに報告をゼロに近づけ、新たにHIVに感染するケースを減らしていくにはどうしたらいいか。この点が大きな課題になっています。

 感染経路別で見ると、報告の多くが男性同性間の性感染で占められていることから、今村さんへのインタビューのメッセージも主に『男性とセックスをする男性(MSM)で、検査を受けなければと思っていても、感染の有無を確認することへの不安から検査を受けられずにいる人』に当てられています。ただし、MSMではなくても、HIV感染のリスクに曝されている人、さらにその周囲にいる人たちにとっても有効かつ必要なメッセージというべきでしょう。

 今村さんは「治療が劇的に進歩したことで、早く診断をして治療を開始すれば死なない病気になっている。HIVのない人と同じくらいに長生きできるという意味で怖くなくなってきたという部分はあります」と強調しています。効果が高いだけでなく、服薬も容易になっているのです。

 「以前は回数も多く、副作用も多いので、飲むのが大変ですよという説明をしなければならなかった。今は1日1回1錠で、副作用もないのが普通。あったとしても他の薬に切り替えられる。スタートのときにそう説明できるようになっています」

 朝、薬をのむことさえ忘れなければ、あとは1日、HIV感染については忘れて生活することができる。この心理的負担からの解放は服薬継続の意味からも重要です。

 「ただ、一方で治療が遅れるとなくなる可能性もある。その怖さは必ずあるということは知っておいた方がいい」

 それでもなお検査を受けることに踏ん切りがつかない。それはどうしてなのか。 今村さんはここで「感染のリスクには気づいている。それでも自分から一歩踏み出さないと検査は受けられない。もしやと思ってもまさかと思う気持ちがある」と微妙な不安心理に理解を示します。HIV感染だけでなく、がんなど他の病気でも同じことがいえるからです。

「検診したら早く見つかるかもしれない。でも見つかるのは怖い。これは意外にみんな持っている感情ではある。診断して早く見つかればいいと知識で理解できたとしても、分かったら何かが変わるんじゃないかなというボヤっとした恐怖感はみんな持つのではないか」

 そうした不安を解消するにはどうしたらいいか。今村さんは「情報の共有」をキーワードに挙げています。

 「何となく、もやっとしたトンネルに入っているような不安が検査をけっこう妨げる。ゲイの人たちの間では身近に感染者が増えていること、それにプラスして身近で検査を受けたことがある人もいる。その情報をうまく共有してほしい。ここに行ったよ、けっこう対応がよかったよといったことを仲間の中で伝えあうことがおそらく、どこかでいま行けば間に合う人を救えることになると思う」

 また、臨床医としての経験から予防についても次のように語っています。

 「人にうつさないようにというセーファーセックスの話はあまりしない。自分を守るようにしましょうねということで話をする。その方が実戦的です」

 コンドーム使用を含むセーファーセックスは他の性感染症の予防という観点からも重要です。不安に対して少しだけ視野が広がるメッセージを提供する。遠回りのようでも、その積み重ねが有効な予防策につながります。これも長い経験の蓄積と治療の進歩がもたらした大きな成果の一つなのかもしれません。

 

 

2 米トランプ政権がPrEP薬無償配布プログラム

 HIV感染の高いリスクに曝されている人が、あらかじめ抗レトロウイルス薬を服用する感染予防策は曝露前予防服薬(PrEP)と呼ばれています。米保健福祉省は昨年12月3日、米国内でこの予防策の普及拡大をはかるため『Ready, Set, PrEP』というPrEP薬無償配布プログラムをスタートさせました。配布対象は次の3つの条件に当てはまる人です。

 1 検査でHIVが陰性である

 2 医療提供者から正当な処方箋を得ている

 3 外来患者向け処方薬が医療保険でカバーされていない

 米トランプ大統領は『HIV流行終結へ:アメリカ国内計画(EHE)』を打ち出しており、米国内の新規HIV感染を5年以内に75%、さらに10年以内には90%減らすことを目指しています。米保健福祉省は『Ready, Set, PrEP』について、この計画の成否を左右する重要な施策としていますが、無償配布という前のめりの方策の採用は、PrEPが政権の期待通りには広がっていない現実を示してもいます。

 

 

3 HIVと人権情報センターが解散

 30年あまりにわたってHIV陽性者の支援やHIV啓発、検査普及活動などに取り組んできた特定非営利活動法人HIVと人権情報センターが、2019年9月30日に法人を解散し、昨年末で事業を終了しました。公式サイトに「法人解散と事業終了のお知らせ」が掲載されています。

 http://www.npo-jhc.com/

 「NPO法人としてこの先も社会的役割を継続して参りたいところではございますが、諸般の事情により解散する運びとなりました」としています。

 

 

4 「健康でより良い世界」への投資

 グローバルファンド日本委員会(FGFJ)が昨年12月に発行したFGFJレポートNo21で、世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)の第6次増資会合を特集しています。

 http://fgfj.jcie.or.jp/wp-content/uploads/2019/12/FGFJreport21.pdf

会合はグローバルファンドが2020年から22年までの3年間に必要とする資金を確保するため、フランスのリヨンで10月9、10日の2日間にわたって開かれました。主催国フランスのエマニュエル・マクロン大統領が「不平等と闘い、社会正義を実現して次の世代に健康でより良い世界を届けよう」と訴え、国際社会がそれにこたえるかたちで各国や民間ドナーから総額140億2000万ドルの資金拠出が誓約されています。

 

 

 

21世紀HIV/エイズ関連年表1(2001~2005)

 HIV/エイズ対策に関連して、こんなのがあったらいいなとかねがね思っていたものの一つに、21世紀に入ってからの年表があります。

 ただし、いまどきエイズの年表なんて・・・ということで、必要性を感じる人は、私のようなもの好きを除けば、そう多くないのかもしれません。しょうがない、自分でやるしかないか。

 2003年までのHIV/エイズ関連年表は、その年の暮れにポット出版から『世界はエイズとどう闘ってきたのか』を出版していただいたときに、巻末に掲載しました。少し重複部分がありますが、乗りかかった船といいますか、それを引き継ぐかたちで去年の暮れから少しずつ整理を始めています。やってみると、なんというか、ため息が出るような作業であり、ああそうだったのかと改めて思い出すこともあり、年寄りの暇つぶしには悪くなさそうです(暇じゃないけど)。

 とりあえず2001年から2005年までのたたき台ができたので、公開しておきましょう。あくまでも私家版のたたき台です。自分で書いた報告や、翻訳文献をたどりつつの作業が中心になっているので、取り上げている項目には少々、バイアスがかかっているかもしれません。

 重要なのに抜け落ちている出来事もたくさんあると思います。

 こんなこともあったよとか、こうした資料も参考にしたらとか、お気づきの点があればお教えください。

 フットワークよく修正できるようにするため、とりあえず私のブログで公開します。できれば共同利用資料のようなかたちで、何かをまとめるときの参考にしてください。2003年までの年表は、知らない間に卒論の資料に使われていたりしていました。

 それもありかなとは思いますが、使われる際は一応、事実関係のチェックはしていただくようお願いします。今回は参考用に関連資料のURLも付けておきます。ただし、元の文献が紹介されていたサイトがすでに閉鎖されてしまっているものもあります。ネットの時代は便利だけどはかない。ま、そのあたりは致し方ありませんね。

 作成作業は結構、時間と労力がかかるので、資金的な裏付けも含めた年表プロジェクトのようなものができるといいのですが、なかなかそういうわけにもいかないでしょうね。例によってまた、一人で細々とやるか。

 レイアウトがうまくできず、読みにくいかもしれません。悪しからず。

 

   ◇

 

【2001年】

2月 1日 薬の知的所有権をめぐる米国とブラジルの争いでWTOに紛争調停パネル

    7日 インドの製薬会社シプラが抗レトロウイルス薬を途上国向け廉価供給発表

3月 5日 南アフリカで大手製薬39社がエイズ治療薬の特許権侵害で南ア政府を訴えた裁判の審理開始

4月26日 アブジャHIV/エイズ結核、その他の感染症に関するアフリカサミットでコフィ・アナン国連事務総長が世界エイズ基金創設を提唱

 https://www.un.org/sg/en/content/sg/speeches/2001-04-26/address-kofi-annan-african-summit-hivaids-tuberculosis-and-other

   19日 大手製薬39社が南ア政府に対するエイズ治療薬特許権侵害の訴えを取り下げ

5月26日 第1回軽井沢エイズウオーク

6月 1日 国際労働機関(ILO)が『HIV/エイズと働く世界ILO行動規範』発行

 https://www.ilo.org/aids/Publications/WCMS_113783/lang--en/index.htm

25日 国連エイズ特別総会開幕

       米国がブラジルに対するTHRIPS違反提訴取り下げを発表

   27日 エイズ特別総会がコミットメント宣言を採択して閉幕

  https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/1301/

7月22日 ジェノバ・サミットで世界エイズ結核マラリア対策基金創設決定

 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/summit/genoa01/gaiyou.html

9月11日 米中枢同時テロ

10月 2日 鳥取大学病院でHIV除去の人工授精による出産例、新聞・TVが報道

5日 メルボルンで第6回アジア太平洋地域エイズ国際会議開幕(~10日)

  https://api-net.jfap.or.jp/library/societyInfo/asia_aids_2001/asia_aids_2001.html

12日 ノルウェーノーベル賞委が2001年ノーベル平和賞受賞者は国連とアナン事務総長と発表

11月 5日 東南アジア諸国連合ASEAN)首脳会議でエイズ対策宣言採択

  http://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/asean/20011105.D1E.html

    14日 カタールの首都ドーハで開かれた第4回WTO閣僚会議で、TRIPS協定と公衆衛生に関する宣言。強制実施権を確認

https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/2002/gaikou/html/siryou/sr_03_12_03.html

12月20日 WHOマクロ経済と保健委員会報告書『経済開発のための保健への投資』

https://www.jica.go.jp/jica-ri/IFIC_and_JBICI-Studies/jica-ri/publication/archives/jbic/report/review/pdf/11_02.pdf

 

【2002年】

1月 1日 世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)発足

  https://www.theglobalfund.org/en/

3月    大阪にコミュニティセンターdista(drop in station)開設

  https://www.dista.osaka/about/history.php

4月    日本HIV陽性者ネットワークJaNP+発足

  https://www.janpplus.jp/

5月14日 国際エイズワクチン推進構想(IAVI)のセス・バークレー代表が日本記者クラブで記者会見

     https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21239/report

      30日 京都大学国際保健学教室の木原正博教授が日本記者クラブで記者会見

    https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21244/report

6月20日 ぷれいす東京の池上千寿子代表が日本記者クラブで記者会見

     https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21252/report

6月27日 国連報告書「HIV/エイズ 中国のタイタニック危機」

  http://www.hivpolicy.org/Library/HPP000056.pdf

7月 7日 バルセロナで第14回国際エイズ会議(~12日)

 https://api-net.jfap.or.jp/library/societyInfo/world_aids_2002/world_aids_2002.html

      11日 神奈川県厚木保健所の岩室紳也予防課長が日本記者クラブで記者会見

     https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21260/report

    24日 国際労働機関(ILO)のアサン・ディオップ事務次長が日本記者クラブで記者会見

             https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21264/report

8月22日 アフリカ日本協議会の林達雄代表が日本記者クラブで記者会見

    https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21270/report

      25日 中国公安当局が北京のHIV感染者支援組織「愛知行動」の万延海代表を拘束

9月20日 万延海氏釈放

  http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/08/09/224112

      24日 東京大学医科学研究所の岩本愛吉教授が日本記者クラブで記者会見

    https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21283/report

10月    米国家情報会議(NIC)報告書「HIV/エイズの迫りくる波」

https://www.dni.gov/files/documents/Special%20Report_The%20Next%20Wave%20of%20HIV_AIDS.pdf

        17日 作家の伏見憲明氏が日本記者クラブで記者会見

     https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21289/report

11月22日 第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議プレイベント「プレカップ神戸2002」

       25日 世界エイズマラリア結核対策基金のリチャード・フィーチャム事務局長が日本記者クラブで記者会見

     https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21289/report

28日 名古屋で第16回日本エイズ学会学術集会・総会(~30日)

    https://jaids.jp/publish/vol4_04_j/

 

 

【2003年】

1月28日 ブッシュ米大統領一般教書演説。エイズ対策に5年で150億ドルの支出約束

      →米大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)

    https://asajp.at.webry.info/201810/article_1.html 

      30日 外務省調査計画課の國井修課長補佐が日本記者クラブで記者会見

      https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21326/report

2月14日 東京でWTO非公式閣僚会議(~16日)

3月20日 財務省元財務官で元WHO専門委員の加藤隆俊氏が日本記者クラブで記者会見

      https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21339/report

4月21日 世界エイズ予防財団のリュック・モンタニエ氏が日本記者クラブで記者会見

    https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21345/report

6月12日 藤田保健衛生大学の橋本修二教授が日本記者クラブで記者会見

    https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/21359/report

      21日 第71回エイズソサエティ研究会議フォーラム「HIVの検査環境を考える/保健所・検査所編」 

    https://asajp.at.webry.info/200906/article_2.html

27日 SARS流行への懸念から11月に神戸で開催予定だった第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議の延期を決定。

8月       新宿二丁目にコミュニティセンターakta開設

    http://akta.jp/

     2日 AIDS文化フォーラムin横浜で「SARSエイズの教訓は生かされているのか」

      https://asajp.at.webry.info/200906/article_3.html

    11日 WTO一般理事会 ジェネリック薬の輸入条件を規定

    https://www.jpo.go.jp/news/kokusai/wto/wto_trips_giron.html

11月27日 第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議が延期された神戸で「アジア太平洋地域のエイズ問題と予防・医学のフロンティア」をテーマに第17回日本エイズ学会学術集会・総会(~29日)

          https://jaids.jp/publish/vol5_04_j/

                神戸アートビレッジセンターではアートイベントKavcaap2003開催

    29日 南アのマンデラ前大統領が呼びかけ、ケープタウンエイズ慈善コンサート

        http://www.arsvi.com/2000/0408kk.htm

12月 1日 中国と国連が「中国におけるHIV/エイズ予防、治療、ケア合同報告書」

    https://asajp.at.webry.info/200501/article_6.html

WHOとUNAIDSが「3バイ5構想」の実施戦略を発表

    https://www.who.int/3by5/en/

    18日  家西悟・前衆議院議員が日本記者クラブで記者会見

             https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/14436/report

 

 

【2004年】

1月   コフィ・アナン国連事務総長提唱の世界メディア・エイズ計画(GMAI)発足

   https://asajp.at.webry.info/200603/article_3.html

    29日 特定非営利活動法人エイズワクチン開発協会(AVDA)設立

    http://www.avda.jp/01_outline/aboutAVDA&frame.html

2月 2日 国際HIV陽性女性コミュニティ(ICW)発足

3月22日 東京で国際シンポジウム『アジアにおける人間の安全保障と感染症』。世界基金支援日本委員会(Friends of the Global Fund, Japan: FGFJ) の発足を発表

   http://fgfj.jcie.or.jp/topics/2004-04-05_symposium

4月25日  UNAIDS が3つの統一(Three Ones)原則 ( 国内の統一されたエイズ政策、統一された対策実施主体、統一されたモニタリング・評価システム)提唱

   http://data.unaids.org/una-docs/three-ones_keyprinciples_flyer_en.pdf

5月11日 WHO世界保健報告『HIV/エイズと闘い、歴史の進路を変える前例のない機会』

     https://asajp.at.webry.info/200501/article_11.html

      15日 第77回エイズソサエティ研究会議フォーラム「エイズと表現」シリーズ1『魔女の息子、大いに語る』

6月     UNAIDSとWHOがHIV検査に関する方針。検査を4タイプに分類

    https://asajp.at.webry.info/200502/article_2.html 

         7日  東京女子大学の広瀬弘忠教授が日本記者クラブで記者会見

        https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/14333/report

       22日  有森裕子国連人口基金親善大使が日本記者クラブで記者会見

     https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/14384/report

7月11日 第15回国際エイズ会議(バンコク)開幕 (~16日)。MAP(Monitoring the AIDS Pandemic Network)が報告書「AIDS in Asia」

   12日 世界HIV陽性者ネットワーク(GNP+)が国際エイズ会議開会式に対し抗議声明

    https://asajp.at.webry.info/200501/article_3.html

      オランダ王室のマベル妃がHIV/エイズ対策の資金メカニズム検証を報告

    https://asajp.at.webry.info/200501/article_1.html

     16日 第15回国際エイズ会議でリーダーシッププログラム声明

    https://asajp.at.webry.info/200501/article_5.html

 8月 7日 第78回エイズソサエティ研究会議フォーラム『中国のエイズ危機』

              https://asajp.at.webry.info/200906/article_4.html

10月 4日  UNAIDSのピーター・ピオット事務局長が日本記者クラブで記者会見

     https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/14317/report

11月 6日 第79回エイズソサエティ研究会議フォーラム「エイズと表現」シリーズ2『想像するチカラ・表現するチカラ―ゲイカルチャーからの挑戦―』

       12日  UNDPのソナム・ヤンチェン・ラナHIVと開発プログラムコーディネーターが日本記者クラブで記者会見

      https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/14304/report

12月 1日 「中国におけるHIV/エイズ予防、治療、ケア合同報告書」アップデート版

    https://asajp.at.webry.info/200505/article_3.html

9日 世界基金支援日本委員会と国威連大学が東京で公開シンポジウム「世界エイズ結核マラリア対策基金の成果と課題」を開催

     http://fgfj.jcie.or.jp/topics/2004-12-23_symposium

 9日 静岡で第18回日本エイズ学会学術集会・総会(~11日)

  https://jaids.jp/publish/vol6_04_j/

26日 スマトラ島沖地震インド洋大津波で多数の島々と沿岸地域に被害

  https://asajp.at.webry.info/200501/article_13.html

 

 

【2005年】 

 2月17日  第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議組織委の岸本忠三会長と樽井正義事務局次長が日本記者クラブで記者会見

   https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/14270/report

    26日 第80回エイズソサエティ研究会議フォーラム『危機への選択 特定感染症予防指針見直しと日本のエイズ対策』

   https://asajp.at.webry.info/200503/article_7.html

3月 8日 女性とエイズに関する世界連合(GCWA)が報告書『女性のための経済的保障がHIV予防の鍵』を発表

   https://gcwa.unaids.org/

      9日 UNAIDSと英仏米3カ国政府がロンドンで高級レベル会合「資金をどう生かすか」開催

 https://asajp.at.webry.info/200504/article_4.html

    10日  エイズ会議研究会『エイズ 終わりなき夏―第七回アジア・太平洋地域エイズ国際会議に向けて』刊行

4月23日 第81回エイズソサエティ研究会議フォーラム『日本のエイズ対策は立て直せるのか 拒絶と無関心の壁を越えて』

   https://asajp.at.webry.info/200505/article_2.html

25日 ユニセフ/UNAIDS親善大使のジャッキー・チェン氏がベトナム訪問、HIV陽性者への差別防止を呼びかけ

   https://asajp.at.webry.info/200505/article_1.html

 6月 9日  名古屋市立大学の市川誠一教授が日本記者クラブで記者会見

   https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/14259/report

      28日 世界基金支援日本委員会が国際シンポジウム「三大感染症との闘いと企業の役割-成功事例から学ぶ地球的課題への対応」を東京で開催

   http://fgfj.jcie.or.jp/topics/2005-07-12_sympodium

 7月 1日 神戸で第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議(ICAAP7)開幕(~5日)

   http://www.icaap7.jp/jpn/

開会式でインドネシアのフリッカ・チア・イスカンダールさん、JaNP+代表の長谷川博史さんがスピーチ

  https://asajp.at.webry.info/200507/article_2.html

  https://asajp.at.webry.info/200507/article_3.html

 2日 大阪サンケイホールで「風の音色 第7回アジア・太平洋地域エイズ国際会議記念コンサート」開催

https://asajp.at.webry.info/200506/article_2.html

 5日 ICAAP7閉会式でアジア・太平洋地域の各国政府に対する市民社会声明

      8日 英グレンイーグルズサミットでG8国首脳が、抗レトロウイルス治療のユニバーサルアクセスに可能な限り近づくことを約束

   https://www.who.int/bulletin/volumes/84/7/editorial10706html/en/

 8月 6日 第82回エイズソサエティ研究会議フォーラム『まだまだ終わりなき夏 ―神戸会議報告―』

    https://asajp.at.webry.info/200510/article_1.html

 9月16日 国連総会の世界サミット2005で「HIV流行の縮小に向け2010年までに治療が必要な人へのユニバーサルアクセス実現に可能な限り近づく」ことに合意

https://www.unsystem.org/content/2005-world-summit-outcome-document-16-september-2005

10月22日 第83回エイズソサエティ研究会議フォーラム「エイズと表現」シリーズ3『働くポジティブ―企業、職場からメッセージを伝える―』

   https://asajp.at.webry.info/200511/article_5.html

11月 8日 「ほっとけない 世界のまずしさ」キャンペーンが世界基金に25万ドルを拠出

    http://fgfj.jcie.or.jp/topics/2005-11-22_hottokenai

                 東京都写真美術館ダムタイプ《S/N》特別上映(~11日)

      25日  都立駒込病院感染症科の根岸昌功部長が日本記者クラブで記者会見

    https://www.jnpc.or.jp/archive/conferences/14472/report

12月 1日 熊本で第19回日本エイズ学会学術集会・総会(~3日)

    https://jaids.jp/publish/vol7_04_j/

          5日 東京都のエイズ講演会のテーマに『エイズと報道』

   23日 国連総会がUNAIDSとその共同スポンサーに対して、ユニバーサルアクセスを目指し、HIV予防、治療、ケア、支援の規模拡大を求める決議を採択

   https://asajp.at.webry.info/200603/article_2.html

31日 3by5目標に対し2005年末実績は130万人

https://asajp.at.webry.info/200604/article_1.html

『カミングアウト10年の時差』 エイズと社会ウェブ版448

 引き続き昨年の話で恐縮ですが、現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性の行方』第33回(2020年1月15日)はラグビーW杯の話題をもう一つ。なにせ国内でラグビーに対する関心があれほど盛り上がるとは思わなかったもんで・・・。田中史朗選手でなくても目がウルウルしちゃいますね。 

www.jase.faje.or.jp

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 W杯開催期間中、東京・神宮前のコミュニティスペース subaCO(スバコ)に開設されていたプライドハウス東京2019では、W杯決勝2日前の10月30日夜、ラグビーの元ウェールズ代表、ギャレス・トーマスさんと日本ラグビーフットボール協会の谷口真由美理事を招いてトークセッションが開かれました。
 『トーマスさんは現役時代の 2009年にゲイであることをカミングアウトし、その後も選手として活躍を続けた。代表歴 100 試合の伝説的名選手であり、W 杯では英テレビ局 ITV の解説者として来日していた』
 実はトーマスさんはHIV陽性者でもあるのですが、自らのHIV感染を公表したのは昨年9月14日でした。W杯開幕の1週間前ですね。
 つまり、ほぼ10年にわたって、自らが同性愛者であることはカミングアウトしていたが、HIVに感染していることはカミングアウトせずにいた。
 その10年の時差は何だったんだろうというのが、私の抱いた疑問であり、セッションではそのことも直接、ご本人に質問しました。
 丁寧に説明していただいたので、詳しくはコラムをお読みください。

昨年の東京の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は?

 メルマガ東京都エイズ通信第149号が16日(木)、配信されました。月の終わりに出ることが多いのですが、1月はかなり早めに配信されています。
 昨年1月1日から今年1月5日までの東京都への新規HIV感染者、エイズ患者報告数は以下のようになっています。
*************************************

● 平成31年1月1日から令和2年1月5日までの感染者報告数(東京都)
  ※( )は昨年同時期の報告数

HIV感染者 334件  (351件)
   
AIDS患者 72件   (72件)
   
合計 406件  (423件)

HIV感染者数は昨年度よりも減少し、AIDS患者は同数で報告されている。
*************************************

 年末年始の休暇が入っているので、若干の時間差はありますが、2019年の年間報告の速報値の位置づけになるのでしょうね。
 報告ベースでは『HIV感染者数は昨年度よりも減少し、AIDS患者は同数』です。HIV感染者・エイズ患者を合わせた新規報告数は前年より17件の減少となります。減少率は4%ちょっとですから、減ったとはいっても微減の域は出ていません。
 参考までに紹介しておくと、これまでの年次別報告数は東京都福祉保健局のエイズニューズレター2019年10月号(No.171、資料編)でみることができます(今回の前年報告と比べると、1件の誤差がありますが、傾向をみる分には気にしなくてもいいでしょう)。 

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kansen/aids/newsletter.files/011029siryou.pdf

 最近5年間でみると、435件→464件→464件→422件、そして昨年が406件です。
 もうちょっと広げて過去10年でみると、最も少なかったのが東日本大震災のあった2011年の409件ですから、昨年は直近の10年間で最も少なかったということもできます。ただし400件の大台を割るには至っていません。
 報告数の増減はその時々の他の出来事の影響も受けるので、新規感染自体が減少に転じているといった即断はできません。昨年はどんな年だったでしょうか。いろいろありましたね。今年は・・・言わずと知れた東京オリンピックパラリンピックの年です。何がどう影響するのか、微妙な状況ですね。最近の推移についても、感染経路別、年齢別など、より詳細な分析が必要でしょう。東京都福祉保健局の皆さん、よろしくお願いします。
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