I’mpossible ありえないと思っていたことが実現できる アイムポッシブル賞創設

  英語でImpossibleといえば、「不可能な」「ありえない」といった意味ですが、Iとmの間にアポストロフィ(’)が入って、I’m possibleだと「私はできる」に変わります。

東京パラリンピック2020の開催を1年後に控え、国際パラリンピック委員会(IPC)チーフマーケティングコミュニケーションオフィサー、クレイグ・スペンスさんらによる「I’mPOSSIBLE Award(アイムポッシブル賞)」の発表会見が8月21日午後、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれました。

www.jnpc.or.jp

 例によって、浅学非才のおじさんにとっては、知らないことばかりでした。会見の受け売りですが、順を追って説明しますね。

 

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  ・・・と言っているそばから、順番が逆になりました。まずは会見の後のフォトセッションから。前列中央がスペンスさん、左がIPC教育委員でアイムポッシブル賞日本事務局のマセソン美季さん、右はIPC理事でアギトス財団評議員の山脇康さん。後列左はロンドン、リオ両パラリンピック水泳の銀・銅メダリストの木村敬一さん、右は同じくロンドン、リオ両パラリンピック陸上金メダリストのマルクス・レームさんです。

 

 「I’mPOSSIBLE」は世界の子供たちに学校教育を通じてパラリンピックの魅力を伝えるためのIPC公認教材です。すべての人にとってのインクルーシブ社会への貢献を目指し、パラスポーツの普及を担う国際組織であるアギトス財団が開発しました。教材の名称は「不可能と思えたことも、考え方を変えたり、少し工夫をしたりすればできるようになるというメッセージが込められた造語」ということです。スペンスさんによると、その由来は2014年ソチ冬季パラリンピックの閉会式に遡ります。

 閉会式会場の壁にImpossibleの文字が登場し、車いすのアスリートが15メートルのロープをよじ登って、その文字に到達する。アスリートはそこで、自らIとmの間に入ってアポストロフィとなり、不可能を可能に変えた・・・。

 う~む、ソチもなかなかやりますね。この演出を出発点として教材開発が進められ、国際版をもとにして、日本の授業に組み込みやすくする工夫をした日本版もつくられています。

 日本版教材はすでに全国の小・中・高校、特別支援学校3万6000校に無償配布されているそうです。また、教員や関係者を対象にした研修も全国で行われ、実際に授業でも使われています。

 8月21日付けで公式サイトも開設されたので詳しくはそちらをご覧ください。

www.parasapo.tokyo

 「I’mPOSSIBLE Award(アイムポッシブル賞)」はその教材の普及と活用を進めるために設けられました。この教材を効果的に活用している学校を国内から2校、海外から1校、選出し、来年のパラリンピック閉会式で表彰します。国内申請の応募期間は2019年10月1日(火)~2020年1月31日(金)。応募資格や必要な書類など詳細情報は先ほどのサイトで、こちらのページをご覧ください。

https://www.parasapo.tokyo/iampossible/award/