エイズ、結核、マラリアの世界三大感染症を克服するための資金を確保するため、グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)が1月11日、パリで第6次増資に向けた投資計画書『Step Up the Fight - Investment Case Summary, Six Replenishment 2019』を発表しました。
2020年から22年までの3年間で世界の三大感染症であるエイズ・結核・マラリア対策を流行終息に向けた「軌道」に戻し、各国がユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)に向けた保健システム強化を進めるには140億ドルの資金調達が必要だとしています。
2017~19年の調達額と比べると15%増の資金目標になります。
グローバルファンドはこの投資により、2021年から2023年の間に1,600万人の命を救い、2023年の三大感染症全体の死亡率が2017年と比べて52%減少するとしています。また、三大感染症の新たな感染を2億3,400万件回避し、三大感染症全体の感染率は2017年と比べ42%減少するということです。
詳しくはグローバルファンド日本委員会(FGFJ)の公式サイトをご覧ください。
グローバルファンドは3年ごとに三大感染症対策に必要な資金額を算定して国際社会に資金調達(増資)を求めています。今年は2020~22年の3年間の増資に向けた各国や民間からの資金拠出の約束を取り付ける年にあたり、2月8日にインドのニューデリーで増資準備会合、10月10日にはフランスのリヨンで増資会合が予定されています。今回の投資計画書はその一連のプロセスの出発点になるものです。