凱旋してます 北斎肉筆浮世絵

 もうほとんど会期末ですが、鶴岡八幡宮境内にある鎌倉国宝館で特別展「北斎と肉筆浮世絵―氏家浮世絵コレクションの至宝―」が開かれています。
 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kokuhoukan/28tennjikai.html

f:id:miyatak:20180201112153j:plain

 2月4日(日)までですね。鎌倉市の福寿手帳持参だと観覧料が無料なので、つい先日、あまり期待しないで行ったのですが、これが当たりでした。
『氏家浮世絵コレクションは、昭和49年、多年にわたり肉筆浮世絵画の蒐集につとめてきた故氏家武雄氏と鎌倉市が協力し、鎌倉国宝館内に設置された財団法人で、その特色は全作品が肉筆画であることです』
 灯台下暗しといいますか。こういうコレクションが鎌倉にあるんですね。
『かつて浮世絵の優品が海外に流出するという例が多くありましたが、氏家武雄氏は一品制作のため数の少ない肉筆画の流出防止にはとりわけ心をくだき、その蒐集・保存を積極的に行いました。同コレクションは国内外の美術館にも数多く出品され、平成29年夏にはイギリス・大英博物館でも絶賛を博しております』
 チラシにある北斎の『桜に鷲図』『若衆文案図』『雪中張飛図』も、「大英博物館を熱狂の渦に巻き込んだ」という北斎展「Hokusai: beyond the Great Wave」出品作品の凱旋公開だそうです。
 2月3日(土)は節分です。鶴岡八幡宮でも豆まきがあるので、お参りの方はあわせて国宝館にお寄りになってもいいのではないでしょうか。