国連開発計画(UNDP)のアヒム・シュタイナー総裁が8月10日(木)午後、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見を行いました。その会見リポート『過激主義を超えるSDGsの可能性』(注:タイトルは私がリポート用につけたもので、記者会見のタイトルではありません)を日本記者クラブ公式サイトに掲載していただきました。
個人的な事情で恐縮ですが、記憶も注意力も散漫なうえ、メモを取るスピードも遅く、記者としては三拍子そろってダメなので、不正確な部分も一部あるかもしれません。ま、だいたいこんなことを語っていたんだな、といったレベルでお読みいただければ幸いです。
SDGsにおけるパラダイムシフトを簡潔に説明し、多分野のプレーヤーの参加を歓迎する一方で、過激主義台頭の背景にも言及する。「資本を持つ人がどんどん富を蓄積し、働く人には回ってこない。これはどの国にもあてはまる」ということで、そうか日本にも当てはまりそうだなとついつい感じてしまいました。
日本もそうだと思うか、なんだ日本だけじゃないんだとかすかな安堵を感じるのか、これはそれぞれの方の立場によって受け止め方が異なるかもしれません。どっちにしろ、日本も世界の課題を共有しているということにはなります。
穏やかな口調なので、けっこうすごいことも淡々と言っているような印象になります。国際開発の修羅場もこのように動じることなく切り抜けていくのでしょうね、きっと・・・と思わせる安定感。地球上にうず高く堆積している危機を前に特効薬はない。それがわかっているからこそ逆に、この安定感と手腕には期待したいですね。
もうすぐ会見の動画も併せて掲載されると思います。