メルマガ東京都エイズ通信の第118号が発行されました。5月末発行の第117号と比べてみると・・・。
5月末(ちょと前の)時点では、HIV新規感染者が昨年同時期よりも少し多くの報告されていました。6月末(ちょっと前の)段階では逆に昨年同時期よりわずかながら減少しています。
6月は東京都のHIV検査・相談月間だったのに、どうしたのでしょうか? ということは分析する必要があるかもしれませんね。分析には程遠い、漠然とした感想でいえば、豊洲を生かして築地は残すことにしたり、都議選があったり、歌うように「私の心」を叩かれてしまった方がいたり、前人未到の29連勝が話題になったり・・・と、いろいろあって世情騒然の一か月でしたから、月間の健闘もむなしく、HIV検査にはなかなか関心が向かない時期だったのかもしれません。
世の中の関心には波があります。だから、手っ取り早くウェーブしちゃう手段をとろうよ、という考え方もキャンペーンの世界ではないこともない・・・とは思いますが、個人的にはそうした考え方を取りたくはありません。といいますか、惹かれるものはあるけれど、良しとはしたくない。長期にわたって継続する現象への対応としてはあまり有効とは言えないと思うからです。
世の中の大波小波に揺り揺られしながらも、長期にわたって持続するメッセージを(それも手を変え、品を変え)伝えていく必要があるでしょう。
タイトルに(再)とあるのは、数字の間違いがあり訂正したからですね。間違いがあっても話題にならない。前言を翻すようですが、これは少々、悲しい。流行が継続している中で、そこまで関心が低下していることは、個人的には新規感染拡大のリスク要因ではないかと思っています。
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東京都エイズ通信第118号(再)
2017年7月3日(月)発行
http://archives.mag2.com/0001002629/
平成29年1月2日から平成29年6月25日までの感染者報告数(東京都)
※( )は昨年同時期の報告数
HIV感染者 172件 (176件)
AIDS患者 39件 ( 53件)
合計 211件 (229件)
HIV感染者数は昨年同時期と同程度、AIDS患者数は昨年同時期を下回っています。