暑さも本格的に厳しくなりました。3連休最終日の昨日、ボディーボードをもって由比ガ浜に繰り出したのですが、海の汚れのひどいこと。ビニール袋、ペットボトル、プラスチックのザルなどなど。おそらくは砂浜に放置されたゴミが満潮時にごっそり波にさらわれ、ぷかぷか浮かび・・・。あまりのひどさにうんざりして、早々に退散しました。一昨日の日曜日の午前中は快適だったのに、たった1日でこのひどさ。ゴミだらけの海の日はあまりにも悲しい。海水浴に繰り出してこられた皆さん、みんなの海です。これではさらに、あれもダメ、これもダメと禁止だらけになり、結局、誰も楽しめなくなってしまいます。楽しい夏をもっと大事にしようよ。以下、本日PRESSに掲載された連載コラム【鎌倉海びより】です。
【鎌倉海びより】108 「砂浜でお酒は飲めませんよ」
http://www.sankeibiz.jp/express/news/150721/exg1507211030001-n1.htm
このお天気の激変ぶりは何とかなりませんか。肌寒いほどの雨天が続いたと思ったら、11日の土曜日からは打って変わった夏空。鎌倉の由比ガ浜海水浴場もビーチパラソルが並び、ようやく本格始動した。
昨年も紹介したが、鎌倉の海水浴場は3色の旗で遊泳可能かどうかを知らせる。青旗が上がれば遊泳可、黄旗は遊泳注意、赤旗は禁止。実質的な滑り出しとなった11、12日の土日は黄旗だった。
はるか南海上に台風11号があり、波が高い。こういうときは引き波が強いので注意しないとさらわれてしまう。海辺では「腰の高さよりも深いところには行かないでください」というアナウンスが流れる。波が高いと楽しいという面も実はあるのだが、事故が起きればその楽しみも暗転する。安全優先で、なおかつ夏を満喫しよう。
海の家の前には、禁止事項を知らせる立て看板も掲げられている=写真。
砂浜は飲酒禁止。入れ墨は露出せずTシャツなどで隠す。音響機器は使用禁止。3年ほど前から鎌倉の海水浴場の風紀の悪化が指摘されている。砂浜で酒盛り。音響機器はがんがんかけまくる。しかも、ゴミはほったらかし。帰りは大声でわめきながら周囲の住宅街を徘徊(はいかい)…なんとかしてよ。
鎌倉市は昨年、条例でマナーを守るよう呼びかけたが、それでは手ぬるいということで、今年は禁止条例で臨んでいる。市の指導員が巡回し、違反者には「砂浜でお酒は飲めませんよ」と注意をする。暑い中、ご苦労さまです。
ビーチマットに横になって缶ビールを飲んでいたお父さんは「えっ、ダメなの」といいながらも、素直に注意にしたがう。その調子、その調子。周知には少し時間がかかりそうだが、みんなで楽しめる海の雰囲気を醸成していこう。