『TUBERCULOSIS AND HIV(結核とHIV)』日本語版

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)の冊子『TUBERCULOSIS AND HIV結核HIV)』の日本語版がAPI-Net(エイズ情報ネット)に掲載されました。
 グローバルな結核対策については、今年9月26日、ニューヨークで国連総会結核ハイレベル会合が開かれ、2030年の結核終息を目指す政治宣言が採択されています。
 UNAIDSの冊子はその直前に発表されました。結核ハイレベル会合の政治宣言は半年以上にわたる各国の交渉の結果、9月上旬にはすでに全文の内容が固まっていたので、冊子もハイレベル会合の前に発表されているとはいえ、その中身は政治宣言を受けたものになっています。
 結核は現在、世界で最も多くの人の生命を奪っている感染症であり、同時にHIV/エイズ対策の観点から言うと、HIV陽性者の最大の死亡原因でもあります。
 しかも、治療可能な病気なので検査により感染が分かれば、発症を予防する治療や発症した際の治療により、死亡を大きく減らすことができます。
 したがって、HIV/エイズ対策と結核対策は統合したかたちで進めることの必要性はこれまでにしばしば国際会議などで指摘されており、冊子でも改めて対策の統合による効果を最大限に生かし、『結核HIV、世界で最も多くの人の命を奪っているこの二つの感染症終結に導く』ことの重要性が強調されました。日本語版はこちらでご覧ください。
 http://api-net.jfap.or.jp/status/world.html

f:id:miyatak:20181023112418j:plain