「はじめに」で綴るエイズ対策史 その5

 《課長と部下2人が残業をしていた。部下の1人が指先を切って出血したので、もう1人が手当をしようとすると、指を切った部下があわてて「さわっちゃだめ」と制止する。会社には黙っていたが、HIVに感染しているのだという。HIV陽性者であることをカミングアウトする結果になった部下に対し、課長は何と言葉をかけるのか。課長になったと思って考えてください》『課長さんどうします 講演会傍聴記』から


 「はじめに」で綴るエイズ対策史 その5 をTOP-HAT Forum(東京都HIV/AIDS談話室)のサイトに掲載しました。2010年4月から7月までの4本(第21~23号)。各号の目次は以下の通りです。
 
《サッカーW杯にかける希望》(第20号 2010年4月)
《議論に筋目を 第24回日本エイズ学会ニューズレター発刊》(第21号 2010年5月)
《感染報告の減少をどう受け止めるか》(第22号 2010年6月)
《オフィス街のエイズ講演会》(第23号 2010年7月)

 サッカーのW杯が6月に開幕し、ほぼ1カ月にわたり熱戦が展開されました。開催国・南アフリカは世界最大のHIV陽性者人口を抱える国であり、2000年(と2016年)には国際エイズ会議が開かれています。これを見逃す手はないでしょうということで、さっそく取り上げました。
 「垣根を越えよう」をテーマにした11月の日本エイズ学会学術集会・総会では、準備段階からニューズレターを発行しています。啓発という意味でも注目の試みでした(ただし担当者はへとへと)。
 健康落語の立川らく朝さんは当時、二つ目でしたが、2015年4月に真打ちに昇進されています。

 東京都の講演会では、その日のサッカーW杯日本対パラグアイ戦をすかさず取り上げ・・・。
 《日本は惜しかったですねえ。惜しかったけれど、パラグアイもあまり調子は良くなかったそうです。腹具合が悪かった・・・》
 つかみだけでなく、講演全体も見事でした。傍聴記もあわせて、ぜひお読みください。
 http://www.tophat.jp/material/d.html

(追加) 冒頭で紹介した『課長さんどうします 講演会傍聴記』は私の感想文ですが、2010年当時の課長さんだけでなく、現在の課長さんにも聞いてみたいですね。

 どうします?