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平尾誠二さんを悼む

 まぶしいくらいの才能とたぶん努力もあったのだろうけれど、平尾誠二さんは現役時代、ラグビー界の圧倒的なスターだった。私はラグビー記者ではなかったので、取材することも、言葉を交わす機会すらもなかった。おそらく、そんな機会があったとしても、あがってしまって何も聞けなかっただろう。
 それはもちろん私が生涯にわたって三流の記者だからではあるけれど、それ以上に彼はスーパースターだったからだ、とも思う。
 業績や伝説については訃報が伝えられた昨日来、数々のメディアで報じられているので、ここでなけなしの知識をはたいて繰り返すまでもないだろう。新聞には「闘病生活を送っていた」と書かれていた。どんな病気と闘っていたのかは書かれていない。昨年秋のW杯イングランド大会で日本代表が南ア代表に逆転勝ちするなど3勝をあげたころから、平尾さんのメディアへの登場頻度は激減していたように思う。そのころからの闘病生活だろう。
 それでも今年1月と4月にはスポーツやリーダーシップ関係のフォーラムで話をしたときの写真が産経新聞毎日新聞のサイトに載っている。

 http://www.sankei.com/west/photos/161020/wst1610200034-p2.html


 http://mainichi.jp/articles/20160406/ddn/008/040/036000c

 

 かつての平尾さんの写真と比べると、ほおがこけ、げっそりと痩せている。1月の写真より4月の写真の方がより衰弱が進行しているようにも見える。どんな病気と闘っていたのか、その詮索はここでは控えたいが、厳しい闘病生活であったことは推測できる。
 指導者としての手腕をもっと発揮して欲しかった。一人のファンとしては勝手に思う。だが、写真を見れば平尾さんは十分に、そして奔放に闘ったのだとも思う。ご冥福をお祈りします。