『最も勇敢な私の友達』に英国医師会出版賞のポピュラー医学書部門最優秀賞 エイズと社会ウェブ版194

  国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに『最も勇敢な私の友達』という絵本が英国医師会出版賞のポピュラー医学書部門最優秀賞を受賞したというニュースを9月3日付で掲載しています。

http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/featurestories/2015/september/20150903_bravestboy

  英国医師会(BMA)の出版賞は医学界の権威ある賞として知られています。とはいえ、医学会にも権威にも縁の薄い私は当然、知らなかったわけですが、本年度受賞作は9月3日、ロンドンのBMA本部で発表されました。《医学分野の良質な出版活動を奨励するため毎年、各部門の受賞作を発表し、その中からBMA Book of the Yearを選出している》ということです。全部で21部門あるようで、BMAのサイトを見ると、ブック・オブ・ザ・イヤーは『Practical Management of Complex Cancer Pain』という本でした。

 

 まあ、それはそれとして『最も勇敢な私の友達』の部門賞受賞は個人的にちょっと嬉しいニュースです。

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この絵本は昨年5月、UNAIDSと国連世界観光機関UNWTO)の観光開発を通じた貧困軽減プロジェクト(ST-EP)財団が刊行し、UNAIDSの公式サイトの特設ページには、プレスリリースやファクトシートなどが掲載されています。ビデオもYou tubeで見ることができます。

http://www.unaids.org/en/resources/campaigns/20140508thebravestboyiknow

 

 実はその一部はHATプロジェクトの2014年5月のページに日本語仮訳で紹介しました。

 http://asajp.at.webry.info/201405/index.html

 

 また、国連広報センターはビデオに日本語版字幕をつけ、そちらはYou tube見ることができるようになっています。

 https://www.youtube.com/watch?v=IK9ODCKel4U&list=UUG_ZRAiAw0d2DzO4N5YTsaw

 

 あうんの呼吸で日本語情報がそろった感じです。絵本の内容についてはぜひ、ビデオをご覧いただきたいと思いますが、簡単に紹介しておきましょう。『最も勇敢な私の友達』はHIV陽性の少年ケンディとその友人の少女カイラとの友情を描いています。アフリカを舞台にした心温まる物語であり、UNAIDSによると『その中で、治療を受ければHIV陽性の子供たちが健康で活動的な生活を送ることができるというメッセージを伝える一方、子供にとって服薬で体調が悪くなったり、疲れを感じたりすることがあることも説明』しています。