昨日は家庭の事情といいますか、所用につき、東京は池袋まで繰り出しました。それにしてもまあ、GWはどこもかしこも大変な人ですね。雑踏を逃れ、池袋三原堂2階の甘味処でひと休みしましょう。
顧客平均年齢が高いせいか、店内は少々レトロで落ち着いた雰囲気。ただし、その窓からは・・・。
「暗然」じゃなかった「安全 安心 街づくり」の横断幕ですね。
『客引きは100% ぼったくり』
地元の皆さんの並々ならぬ決意と言いますか。インパクトがあります。
池袋三原堂さんは昭和12年創業の和菓子店で、江戸川乱歩先生がご愛用になったお店だということです。そうでしたか。
実は私は中学、高校時代に池袋が通学の乗換駅だったので、下校途中に街へ繰り出したことがよくあります。といっても、真面目な中高生が行く先は書店でありまして、さすがにぼったくられることはなかった。
乱歩先生ご愛顧の三原堂と道路ひとつ隔てた斜め向かいには芳林堂書店があり、よく通ったなあ・・・。
芳林堂はその後、駅のもっと近くに大きなビルを建てて移り、各地に支店も出すようになった。えらい羽振りが良いなあと思っていたら、いつの間にか消えてしまいました。
栄枯盛衰は世の習いとはいえ、浮き沈みの激しい時代です。その中で、ロマンス通りはいまなお健在。幸いにして私は、ロマンスにも、ぼったくりにも遭遇することなく、ささやかな人生の晩年を迎えつつあります(ま、悩みはいろいろあるけど・・・)。