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成人の感染は減っていない UNAIDSが『予防ギャップ報告書』 エイズと社会ウェブ版237

 ニューヨークのエイズ終結に関する国連総会ハイレベル会合(6月8~10日)が終わり、南アフリカのダーバンでは間もなく第21回国際エイズ会議(7月18~22日)が開かれます。その直前の時期に国連合同エイズ計画(UNAIDS)が予防に関する新たな報告書『Prevention Gap Report(予防ギャップ報告書)』を発表しました。UNAIDSの公式サイトに掲載された予防ギャップ報告書に関するプレスリリースの日本語仮訳です。

 ハイレベル会合で採択された政治宣言に基づき、国際社会は2030年のエイズ流行終結(注:公衆衛生上の脅威としての流行の終結)、およびそのために対策や資金を今後5年間に集中させる高速対応に向けて動き出しました。

 しかし、そう簡単に流行が終結するというものでもなさそうです。

 新報告書では、世界全体で見ると過去5年間、成人の新規HIV感染の減少傾向は止まっている(つまり減っていなかった)というかなり残念な推計が紹介されています。また、プレスリリースにはUNAIDSのミシェル・シディベ事務局長の以下のようなコメントも紹介されていました。

《キーポピュレーションが自分自身と性パートナーのHIV感染を防げるようにするには、すべてのHIV予防のオプションの利用を可能にしなければならない。「いまはたくさんの予防オプションがあります」とシディベ事務局長は言う。「アクセスが課題です。安全に利用できると思えなかったり、利用手段がなかったりするようでは、複合的な予防サービスがあっても、それを流行終結につなげることはできません」》

  日本の現状は国際的基準で見ると、極めて低いレベルで流行を抑えてきた希有な国ということができます。こうした状態をいままで、何とか維持することができたのは、報われることの少ない努力を息長く続けてきた多数の(そして社会の中では比較的少数の)人たちのおかげでした。

 ただし、その人たちがずっと報われることのないままで、なおかつこの希有な現状を維持することができるなどという虫のいい話は、少なくとも私には想像できません。

 また、いまここにある現状ですらたくさんの社会的課題を抱えています。シディベ氏の談話は主に流行国の現状を念頭に置いた内容だと思われますが、それが妙に日本の現状にもあてはまる。この点もグローバル化した世界の中で蓄積されてきたエイズ対策の経験の希有な教訓というべきでしょう。

 

    ◇

 

成人の新規HIV感染は大きく減少した後、減少が止まり、再び増加している地域ある 国連合同エイズ計画(UNAIDS)が警告

http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/pressreleaseandstatementarchive/2016/july/20160712_prevention-gap

世界全体で成人と子供の新規HIV感染は最も多かった1997年当時と比べ40%も減少。ただし、UNAIDSの最新分析によると、成人の新規HIV感染は少なくともこの5年間、減っていない。報告書は予防対策促進に何が必要なのかを概括。

       2016年7月12日、UNAIDSプレスリリース

 

ジュネーブ 2016.7.12】 国連合同エイズ計画(UNAIDS)は新たな報告書「予防ギャップレポート」を発表し、HIV感染の動向を明らかにした。子供の感染防止に関しては大きな成果(2001年と比べ新規感染は70%以上も減り、いまも減少傾向継続)があったものの、成人の新規感染の減少は止まっている。報告書は成人層におけるHIV感染予防対策を緊急に拡大する必要があると指摘している。

 

成人層におけるHIV予防ギャップ

 予防ギャップ報告書の推計によると、少なくとも過去5年間は、毎年190万人以上が新たにHIVに感染しており、感染が増加している地域もある。予防ギャップ報告書は2030年のエイズ流行終結に向けた高速対応を続けるにはHIV予防を拡大する必要があることを明確なメッセージとして示している。

 

 ・東ヨーロッパ・中央アジアでは2015年の年間新規HIV感染が2010年より57%増加している。

 ・カリブ地域では着実な減少が続いていたが、その後は増加に転じ、2015年の成人の年間新規HIV感染は2010年より9%増加している。

 ・中東・北アフリカでは2015年の新規HIV感染が2010年より4%増えている。

 ・その他の地域でも、新規感染が大きく減少しているところはない。

  -ラテンアメリカの成人の新規HIV感染は2010年より2%増加している;西欧・中欧・北米、およびアフリカ西部・中部地域の新規HIV感染は2010年より減少しているがその減少率はごくわずかである;アフリカ東部・南部での新規HIV感染は2010年と比べ4%減、アジア太平洋地域では3%減となっている。

 

 「私たちは警鐘を鳴らしています」とUNAIDSのミシェル・シディベ事務局長は語った。「予防の力を十分に発揮し、現実の成果につなげることがまだできていません。新規HIV感染が再燃したのでは、流行を制御することなど不可能です。予防のギャップを埋めるために世界全体がいますぐ緊急の行動をとらなければなりません」

 

 エイズの流行は過去35年、極めて大きな影響を世界に及ぼしてきた。流行開始以来、3500万もの人がエイズ関連の病気で死亡し、推計で7800万人がHIVに感染している。

 

 

キーポピュレーションへの公平なアクセス

 

 2014年には、ゲイ男性など男性とセックスをする男性、セックスワーカーとその客、トランスジェンダーの人びと、注射薬物使用者、受刑者を含むキーポピュレーションが世界全体の新規HIV感染の35%を占めていた。一般人口と比べ、男性とセックスをする男性は24倍もHIVに感染する可能性が高く、セックスワーカーは10倍、注射薬物使用者は24倍である。また、トランスジェンダーの人たちは49倍、受刑者は5倍も高い。

 

 キーポピュレーションが自分自身と性パートナーのHIV感染を防げるようにするには、すべてのHIV予防のオプションの利用を可能にしなければならない。「いまはたくさんの予防オプションがあります」とシディベ事務局長は言う。「アクセスが課題です。安全に利用できると思えなかったり、利用手段がなかったりするようでは、複合的な予防サービスがあっても、それを流行終結につなげることはできません」

 

 

HIV治療による予防への配当はまだ実現していない

 

 報告書は抗レトロウイルス治療が新規HIV感染の予防にもたらす影響について、全体としての成果が明らかになるにはまだ数年かかるものの、希望は実現し始めていると強調している。

 

 報告書の推計によると、現状ではHIV陽性者の半数以上(57%)が自らのHIV感染を知っており、46%は治療へのアクセスがあり、38%は体内のウイルスが検出限界以下に抑えられている。最後の38%の人たちは自らの健康を良好に保つとともに、他の人にウイルスが感染しない状態でもあるのだ。このことは抗レトロウイルス治療の効果を完全に発揮できるようにするには、UNAIDSの90-90-90ターゲットを大急ぎで達成する必要があることを強く示すものだ。90-90-90ターゲットとは、HIVに感染している人の90%が検査で自らの感染を知り、感染を知った人の90%が抗レトロウイルス治療を受け、さらに治療を受けている人の90%が体内のウイルス量を検出限界以下に抑えられている状態を指している。

 

 

HIV予防対策の資金ギャップ

 

 新規HIV感染の増加は、エイズ対策のための国際資金が2010年以降で最低レベルに減少するなかで報告されている。国際的なドナーからの資金は2013年の97億ドルをピークに減少をはじめ、2015年には81億ドルまで下がっている。低・中所得国は資金ギャップ解消のために国内予算を拡大させ、2015年には世界のエイズ対策資金192億ドルのうち57%が国内資金で占められている。

 

 HIV感染のリスクが高い人たちを対象にした予防対策の大きな資金源である国際資金は、減少しているとはいえ、主要ドナーの中には、HIVの流行に最も大きな影響を受けている人たちに資金が届くようにするため、大胆な約束をした国もある。2016年6月には、キーポピュレーションのHIVサービスへのアクセスを拡大する目的で、米国政府が1億ドルのキーポピュレーション投資基金創設を発表した。

 

 現在のHIV予防のための資金は、必要額に遠く及ばない状態だ。世界のHIV対策資金のうちHIV予防に使われているのは20%に過ぎない。感染の高いリスクにさらされた人たちに複合的予防対策のオプションが届くようにするには、実際にその人たちが働き、生活している場所と人に焦点を絞ったアプローチで投資効果を最大限に高める必要があると報告書は指摘している。

 

 

HIV予防の地域間ギャップ

 

報告書は新規HIV感染の動向を詳細に明らかにし、どの集団およびどの地域が最も影響を受けているのかという点に注目している。また、各国の流行の状況に合わせ、どこにより多くの投資を行うべきなのかについても概括している。

 

 たとえば、アフリカ東部・南部では10-~19歳の若者の新規HIV感染の4分の3は、女性の感染である。10代後半の少女たちはジェンダーの不平等や各年齢に適したHIVサービスの不在、スティグマ、意思決定の力の不足、ジェンダーに基づく暴力などのためにHIVサービスへのアクセスを阻まれることがしばしばある。2014年には、(調査に回答があった世界104カ国のうち)女性のための予算を確保したHIV戦略があると答えた国は57%にとどまっていた。世界全体では15~24歳の少女・若い女性のうち、HIVについて包括的かつ正確な知識を持っているのは、10人中3人しかいないと推定されている。10代の少女および若い女性は、とりわけサハラ以南のアフリカでは、エイズ流行終結のキーファクターとなるだろう。

 

 東欧・中央アジアでは、新規HIV感染の51%が注射薬物使用者で占められている。2015年には、この地域の新規HIV感染の80%以上がロシアで起きている。流行は圧倒的にキーポピュレーションとその性パートナーに集中している。とりわけ注射薬物使用者が多く、2015年には新規感染の半数以上を占めていた。しかし、予防プログラムのカバー率は極めて低く、中でも注射薬物使用者に対するハームリダクション対策は際だって低い。

 

 中東・北アフリカでは新規HIV感染の90%がキーポピュレーションの間で起きている。中でも薬物使用者、男性とセックスをする男性、女性セックスワーカーとその性パートナーが多い。しかし、男性とセックスをする男性およびセックスワーカーに向けた予防プログラムが国内予算や公共サービスの支援を受けることはほとんどない。

 

 西欧・中欧・北米地域では、新規HIV感染全体のほぼ半数がゲイ男性など男性とセックスをする男性であり、対策資金の多くがこのキーポピュレーションを対象にしているものの、成果は思うようにあがっていない。2014年には西欧・中欧地域の男性とセックスをする男性の年間新規HIV感染は2010年当時より17%増え、北米地域も8%増加している。

 

 報告書はエイズの流行の複雑さを示し、各地域、各国で最も大きな影響を受けてきた集団と場所が劇的に変化していることを報告している。また、HIV感染者数を大きく減らすことが証明された効果の高いHIVプログラムに対する投資の必要性を指摘している。

 

 

コンビネーションHIV予防、そのギャップと可能性

 

 予防の選択肢が限られていた20年前と比べ、現在は生活や年齢に応じて自らをHIV感染から守るための様々な選択肢がある。

 

 UNAIDSは各国に対し、以下の5つの柱による場所と集団を重視したアプローチをHIVプログラムに採用し、包括的に組み合わせていくことを求めている。

 

HIV陽性率が高い地域の若い女性・10代の少女とその男性パートナー向けプログラム

・すべての国におけるキーポピュレーションへのサービス

・国のコンドームプログラムの強化

・優先国における男性の自発的な割礼手術

HIV感染の高いリスクがある集団のための曝露前予防投与(PrEP)

 

 

 HIV予防のギャップを埋める

 

 「科学と技術革新と研究が新たな、そして効果的なHIV予防の選択肢と迅速検査診断、HIV治療の改善をもたらしています」とシディベ事務局長は言う。「技術革新への投資こそが、完治療法とアクチンの開発という次の大きなブレークスルーを保障する唯一の道です」

 

 報告書は160カ国以上からデータを集め、集中的な努力があれば、極めて大きな成果を上げられることを示している。2015年までに約1700万人が抗レトロウイルス治療を受けられるようになった。これは2010年当時の倍、2000年と比べると22倍である。

 

 UNAIDSは2016年7月18日から22日まで、南アフリカのダーバンで開かれる第21回国際エイズ会議において、予防ギャップを解消することを実務家、改革者、コミュニティ、科学者、ドナーその他の人びとに呼びかける。

 

 

 

2015年の世界的エイズ流行概要

HIV陽性者数

合計

3670万人 [3400万–3980万人]

成人

3490万人 [3240万–3790万人]

女性

1780万人 [1640万人–1940万人]

子供(15歳未満)

180万人 [150万–200万人]

年間新規HIV感染者数

合計

210万 [180万–240万人]

成人

190万人 [170万人–220万人]

子供(15歳未満)

15万人 [11万–19万人]

エイズ関連の死者

合計

110万人 [94万–130万人]

成人

100万人 [84万–120万人]

子供(15歳未満)

11万人 [8万4000–13万人]

HIV治療を受けている人数

合計

1700万人

 

 

 

 

 

UNAIDS warns that after significant reductions, declines in new HIV infections among adults have stalled and are rising in some regions

 

Globally, new HIV infections among adults and children were reduced by 40% since the peak in 1997. However, new analysis from UNAIDS shows that new HIV infections among adults have stalled, failing to decline for at least five years. The report outlines what is needed to step up prevention efforts

 

GENEVA, 12 July 2016—A new report by UNAIDS reveals concerning trends in new HIV infections among adults. The Prevention gap report shows that while significant progress is being made in stopping new HIV infections among children (new HIV infections have declined by more than 70% among children since 2001 and are continuing to decline), the decline in new HIV infections among adults has stalled. The report shows that HIV prevention urgently needs to be scaled up among this age group.

 

 

HIV prevention gap among adults 

 

The Prevention gap report shows that an estimated 1.9 million adults have become infected with HIV every year for at least the past five years and that new HIV infections among adults are rising in some regions. The Prevention gap report gives the clear message that HIV prevention efforts need to be increased in order to stay on the Fast-Track to ending AIDS by 2030.

 

    Eastern Europe and central Asia saw a 57% increase in annual new HIV infections between 2010 and 2015.

    After years of steady decline, the Caribbean saw an 9% rise in annual new HIV infections among adults between 2010 and 2015.

    In the Middle East and North Africa, annual new HIV infections increased by 4% between 2010 and 2015.

    There have been no significant declines in any other regions of the world.

        In Latin America the annual number of new adult HIV infections increased by 2% since 2010; New HIV infections declined marginally in western and central Europe and North America and in western and central Africa since 2010; New HIV infections among adults declined by 4% in eastern and southern Africa since 2010, and by 3% in Asia and the Pacific since 2010.

 

“We are sounding the alarm,” said Michel Sidibé, Executive Director of UNAIDS. “The power of prevention is not being realized. If there is a resurgence in new HIV infections now, the epidemic will become impossible to control. The world needs to take urgent and immediate action to close the prevention gap.”

 

The AIDS epidemic has had a huge impact over the past 35 years. Since the start of the epidemic, 35 million people have died from AIDS-related illnesses and an estimated 78 million people have become infected with HIV.

 

 

Equity and access for key populations

 

In 2014, key populations, including gay men and other men who have sex with men, sex workers and their clients, transgender people, people who inject drugs and prisoners, accounted for 35% of new HIV infections globally. It is estimated that men who have sex with men are 24 times more likely to become infected with HIV than the general population, while sex workers are 10 times more likely and people who inject drugs are 24 times more likely to become infected than the general population. In addition, transgender people are 49 times more likely to be living with HIV and prisoners are five times more likely to be living with HIV than adults in the general population

 

It is essential for key populations to have access to the full range of HIV prevention options in order to protect themselves and their sexual partners from HIV. “Today, we have multiple prevention options,” said Mr Sidibé. “The issue is access—if people do not feel safe or have the means to access combination HIV prevention services we will not end this epidemic.”

 

 

Prevention dividend from HIV treatment still to be realized

 

The report highlights that the major hopes for antiretroviral therapy to have an impact on preventing new HIV infections are starting to be realized, although the full benefits may not be seen for some years.

 

The Prevention gap report estimates that over half of all people living with HIV, 57%, now know their HIV status, that 46% of all people living with HIV have access to antiretroviral treatment and that 38% of all people living with HIV have viral suppression, keeping them healthy and preventing onward transmission of the virus. This underscores the urgent need for the UNAIDS 90–90–90 targets to be met to realize the full potential of antiretroviral therapy. The 90–90–90 targets are 90% of people knowing their HIV status, 90% of people who know their status accessing antiretroviral treatment and 90% of people on treatment having suppressed viral loads. 

 

 

HIV prevention funding gap

 

The reports of rising numbers of new HIV infections are coming as data reveal donor funding has declined to its lowest levels since 2010. International donor contributions dropped from a peak of US$ 9.7 billion in 2013 to US$ 8.1 billion in 2015. Low- and middle-income countries are stepping up to fill the gap, with domestic resources accounting for 57% of the US$ 19.2 billion total funding in 2015.

 

The report notes that although international funding, the main source of funding for HIV prevention for people at higher risk of HIV, has reduced, some major donors are making bold commitments to ensure that funding reaches the people most affected by HIV. In June 2016, the United States of America announced the launch of a new US$ 100 million Key Populations Investment Fund to increase access to HIV services for key populations.

 

The current allocation of resources for HIV prevention is falling far short of what is needed. Currently, 20% of global resources for HIV are being spent on HIV prevention. The report indicates that to have maximum impact funding should focus on the location and population approach in order to reach people at higher risk with combination prevention options where they live and work.

 

 

Regional HIV prevention gaps

 

The report details the trajectory of new HIV infections and looks at which populations and which locations are most affected. It also outlines where countries need to make more tailored HIV prevention investments.

 

In eastern and southern Africa, for example, three quarters of all new HIV infections among adolescents aged 10–19 years are among adolescent girls. Adolescent girls are often prevented from accessing HIV services owing to gender inequality, a lack of age-appropriate HIV services, stigma, a lack of decision-making power and gender-based violence. In 2014, only 57% of countries globally (of 104 countries reporting) had an HIV strategy that included a specific budget for women. It is estimated that worldwide only three in 10 adolescent girls and young women between the ages of 15 and 24 years have comprehensive and correct knowledge about HIV. Reaching adolescent girls and young women, especially in sub-Saharan Africa, will be a key factor in ending the AIDS epidemic.

 

In eastern Europe and central Asia, 51% of new HIV infections occur among people who inject drugs. More than 80% of the region’s new HIV infections in 2015 were in the Russian Federation. The epidemic is concentrated predominantly among key populations and their sexual partners, in particular people who inject drugs, who accounted for more than half of new HIV infections in 2015. However there is very low coverage of prevention programmes, in particular harm-reduction interventions among people who inject drugs.

 

In the Middle East and North Africa, 96% of new HIV infections occur among key populations, predominantly among people who inject drugs, men who have sex with men and female sex workers and their sexual partners. However, prevention programmes for men who have sex with men and sex workers rarely receive support from domestic resources or through public services.

 

In western and central Europe and North America, around half of all new HIV infections occur among gay men and other men who have sex with men and while a significant proportion of resources are being invested for this key population group, prevention efforts are failing to have an impact. Between 2010 and 2014, new HIV diagnoses among men who have sex with men increased by 17% in western and central Europe, and by 8% in North America.

 

The report shows the complexity of the AIDS epidemic and how the populations and locations most affected change dramatically across each country and region. It also shows that investments need to be made in effective HIV programmes that are proven to make a significant difference in reducing the number of new HIV infections.

 

 

Combination HIV prevention, gaps and opportunities

 

Compared to 20 years ago when HIV prevention options were limited, there is now a range of options available to suit people’s needs throughout their lives to ensure that they can protect themselves from HIV.

 

UNAIDS urges countries to take a location and population approach to HIV programming efforts following five prevention pillars, to be delivered comprehensively and in combination:

 

    Programmes for young women and adolescent girls and their male partners in high-prevalence locations.

    Key population services in all countries.

    Strengthened national condom programmes.

    Voluntary medical male circumcision in priority countries.

    PrEP for population groups at higher risk of HIV infection.

 

 

Closing the HIV prevention gap

 

“Science, innovation and research have provided new and effective HIV prevention options, rapid diagnostics and improved treatment for HIV,” said Mr Sidibé. “Investing in innovation is the only way to secure the next big breakthrough—a cure or a vaccine.”  

 

The data in the report, collected from more than 160 countries, demonstrate that enormous gains can be achieved when concerted efforts are made. It outlines that by 2015 some 17 million people had access to antiretroviral therapy, double the number in 2010 and 22 times the number in 2000.

 

UNAIDS will be calling on implementers, innovators, communities, scientists, donors and others at the 2016 International AIDS Conference, taking place from 18 to 22 July, in Durban, South Africa, to close the prevention gap.

 

 

Global summary of the AIDS epidemic in 2015 

Number of people living with HIV

Total

36.7 million [34.0 million–39.8 million]

Adults

34.9 million [32.4 million–37.9 million]

Women

17.8 million [16.4 million–19.4 million]

Children (<15 years)

1.8 million [1.5 million–2.0 million]

Number of people newly infected with HIV 

Total

2.1 million [1.8 million–2.4 million]

Adults

1.9 million [1.7 million–2.2 million]

Children (<15 years)

150 000 [110 000–190 000]

AIDS-related deaths

Total

1.1 million [940 000–1.3 million]

Adults

1.0 million [840 000–1.2 million]

Children (<15 years)

110 000 [84 000–130 000]

Number of people on HIV treatment

Total

17 million