4248 UNAIDSが昭恵さんスピーチを紹介/ 何と長谷川さんが・・・ エイズと社会ウエブ版130

 

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトで安倍首相夫人、昭恵さんが紹介されています。218日付Feature Story(特集記事)のタイトルは

 First Lady of Japan to champion ending AIDS

 日本語に訳すと「日本のファーストレディがエイズ終結に向けた闘いのチャンピオンになろうとしている」といったところでしょうか。

http://www.unaids.org/en/resources/presscentre/featurestories/2014/february/20140218fljapan/

 

 昭恵さんは21314日の2日間にわたってロンドンで開かれたUNAIDSランセット委員会の最終会合に委員の一人として出席し、「moving speech(感動的なスピーチ)」を行ったということで、多少の外交辞令はもちろんあるのでしょうが高く評価されています。

 

She was especially struck by the discrimination and stigma that people living with HIV face—the difference between a hug and keeping people at arm’s length. “A mere one meter that is the gulf so deep that continues to trap us all with unjustifiable discrimination toward people living with HIV,” she said.

 彼女はとくにHIV陽性者が直面している差別や偏見に心を痛めています。抱擁するか押しのけるか、その腕の長さ一つの違いです。「そのほんの1メートルが深い海となって、HIV陽性者に対する正当化できない差別を生み出しています」と彼女は語った。

 

 英文スピーチの全文もpdfで見ることができます。

http://www.unaids.org/en/media/unaids/contentassets/documents/speech/2014/02/20140213_SP_A.Abe_Lancet_en.pdf

 

 おおっと、これは・・・。

 

Over time, in some of the African countries, and also in Tokyo, Japan, I’ve got acquainted with people living with HIV, like Hiroshi Hasegawa-san, and worked closely with them. I have developed a thought that how we interact with, or close our eyes toward, persons living with HIV, is a reflection of who we are.

 少しずつ、アフリカのいくつかの国や日本の東京で、私は長谷川博史さんのようなHIV陽性者と知り合い、一緒に活動するようになりました。HIV陽性者とどのように交流していくのか、あるいは目を背けてしまうのかということは、私たち自身の姿を映し出すものだと考えるようにもなりました。

 

 なんとJaNP+代表の長谷川博史さんの名前をあげてHIV陽性者との交流の大切さを強調しています。昭恵さんは昨年5月の第5アフリカ開発会議TICAD5のシンポジウム以来、何度か新宿2丁目のコミュニティセンターaktaJaNP+の事務所などを訪れ、日本のエイズ対策と取り組む人たちとも現場で親しくお話しをされてきた。そうした積み重ねが生かされたスピーチと言うべきでしょうか。

 

UNAIDSの公式サイトでFeature Storyに取り上げられるということは世界に向けて情報が発信されるということでもあります。日本はお金だけ出しているわけではありませんよということをアピールする意味でも、日本の国内にもエイズとの困難な闘いを続けている人たちがいるということを知ってもらう上でも貴重なスピーチでした。快挙と言っていいでしょうね。