熱帯夜の快勝 日本41-7トンガ 

 ラグビー日本代表3日、大阪・花園ラグビー場のパシフィックネーションズ杯(PNC)第2戦でトンガ代表に41-7で快勝しました。

 日本のディープサウスとでも言いたくなるような大阪の熱帯夜。例によって私は自宅でテレビ観戦でしたが、選手の消耗の激しさは画面からも伝わってきます。

 そんな中で50日後に迫ったワールドカップ開幕をにらみ、先週のフィジー戦に次ぐ連勝。日本代表、なかなかやるなという印象の試合でしたね。

 トンガ代表の力に任せた攻撃は脅威でしたが、プレーの精度が荒く、ミスに助けられた面もあります。そう見えるのは日本代表のディフェンス力がグレードアップしているからかもしれません。

攻撃面では、WTBの松島選手、同じくWTBで終盤に登場した福岡選手のトライが見事でした。亡くなった三波伸介さんなら「びっくりしたな、もう」と言っていたでしょうね。もう一人の先発WTBレメキ選手の走力も魅力ですが、今日は孤立してしまう場面も目立ちました。FW3列やWTBのポジション争いもし烈です。

W杯の1次リーグで日本と同じA組には、フィジー、トンガと同タイプのサモア代表が入っています。PNCでは日本とサモアとの直接対決はありませんが、1週間前のサモア対トンガ戦は25-17サモアが勝っています。ただし、接戦でした。 

一方、日本と10日に対戦予定の米国は本日、サモアと対戦し、13-10で勝っています。ま、勝負は三段論法のようにはいきませんが、米国にも快勝なら、W杯本番のサモア戦にもかなり期待が持てます。

ロシア、サモアに確実に勝って、できればアイルランドスコットランドのどちらかからも1勝という日本の1次リーグ通過シナリオも、必ずしも夢ではなさそうです。