9月4日(火)夜、エイズ &ソサエティ研究会議(JASA)の第128回フォーラムを開催します。テーマは『AIDS2018アムステルダム報告』です。
日時:9月4日(火)午後7時~8時45分
場所:ねぎし内科診療所(東京都新宿区四谷三丁目9番地 光明堂ビル5階)
報告: 国際医療福祉大学、樽井正義教授(エイズ&ソサエティ研究会議副代表)
参加費:1000円
問い合わせは yz235887@za3.so-net.ne.jp
いまから26年前の1992年夏、ボストンで開催予定だった第8回国際エイズ会議が直前になってオランダのアムステルダムに開催地を変更しました。当時の米国政府がHIV陽性者に対する入国規制を撤廃しなかったからです。以来、四半世紀の時を経て、第22回国際エイズ会議(AIDS2018)が7月23日から27日までアムステルダムで開かれました。
折しも米国はトランプ政権の真っただ中、医学だけでは片付かない問題が世界中で噴出しています。HIV/エイズ対策もその混乱を免れるものではありません。
もちろん、治療の進歩は重要です。その成果が予防にもたらす影響にも注目すべきものがあります。しかし、それだけで世界的な流行を終結に導くことはできない。そのことも次第に明らかになってきました。
会議の主催者である国際エイズ学会(IAS)は今年春に発表した2018年の年次書簡に《エイズは(いまなお)政治的課題である》というタイトルを付けています。会議の直前にはAIDS2018公式サイトにThe Amsterdam Affirmation: People, Politics, Power(アムステルダム宣言:人、政治、力)が発表され、広く賛同者署名を募っています。
会議終了から2週間を経た8月9日の段階で、この宣言に署名した人は、HIV陽性者や研究者、アクティビストら2313人に達しました。まだまだ増えるでしょう。
ということで、なんだ、なんだ、いったいどんな会議だったのか、様子が知りたい・・・という方は、残念ながらいまの日本ではそれほど多くはなのいかもしれませんが、それなりにいるはずです。
フォーラムでは、エイズ&ソサエティ研究会議から2度目のアムステルダム会議に参加した樽井正義副代表がとっておきの現地情報を報告し、デスカッションの時間では、その報告に基づいて国内の課題を検討します。