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CDC HIVの基礎知識 PrEP

 HIV感染に対する曝露前予防服薬(PrEP)は数年前から、新たな予防対策のツールとして国際的に注目されています。日本で導入すべきかどうかについては、これから研究班を作って検討が始まるのではないかと考えられています(注:ここで受け身表現を使うと主語は誰かという問題が浮上しますね。考えているのは研究者なのか、政府なのか。私にはまだ、そのあたりがはっきり分からないので、大した権威も資格もないけれど一応、私のような外野席の人間でもがそのような観測に至っているといったレベルで受け止めておいて下さい)。

 米疾病予防管理センター(CDC)のサイトからPrEPに関する基礎知識をピックアップし、日本語仮訳を作成しました。

 あくまで、アメリカの現状はこうなっていますという意味での参考情報です。制度が違うので、PrEPを受ける人への資金補助みたいな話は、参考のそのまた参考情報になってしまいますね。ただし、そこだけカットするのも変なので訳しておきました。

 なお、最近は私のような者であっても「お前の意見はどうなんだ」と問われることがあります。困ったなあ・・・。個人的には「日本のHIV流行の現状を考えると、PrEP導入はあまりお勧めできない」と考えています。自分自身に切実なニーズ感覚がないからかもしれません。

 一方で、すでに情報が国内に入り、各国でもう具体的な予防選択肢として実用化に入っているではないか、日本は何をしているんだ・・・といった意見が専門家レベルで強まっていることもまた、承知しています。実際に海外から抗HIV薬を入手し予防目的で使っている人がすでにいますよといったお話も、人づてにではありますが耳にします。「もはやダメ絶対とは言えないなあ」という半ば諦めにも似た気持ちもあり、「お勧めはできないけれど、導入に向けた検討は避けられないであろう」とは考えています。前置きが長くなりすいません。今回の仮訳は、そのためにも必要と思いつつ作成しました。

 

www.cdc.gov

CDC HIVの基礎知識 PrEP

 曝露前予防服薬(PrEP)とは、HIV感染の極めて高いリスクにさらされている人が感染の可能性を減らすために毎日、抗HIV薬を服用することです。PrEPはHIVが体内に定着し、広がるのを阻むことができます。処方通りに服用していれば高い予防効果がありますが、処方通り確実に服薬を続けていないと効果は大きく下がります。

 PrEPを毎日、続けることでHIVの性感染のリスクは90%以上低下します。注射薬物使用者では70%以上低下します。コンドーム使用など他の予防策とPrEPを組み合わせれば、HIVの性感染リスクをさらに下げることができます。

 

PrEP 101(PDF版)

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PrEPとは

・PrEP、曝露前予防薬は、毎日の服薬によりHIV感染の機会を減らすことができます。

HIVが体内に定着し、広がるのを阻むことが可能です。

・毎日、続ければHIVの性感染リスクは90%以上低下します。注射薬物使用者の感染リスクは70%以上低下します。

・コンドーム使用など他の予防策と組み合わせれば、性感染リスクはさらに下がります。

 

PrEPを受けられるのはどんな人でしょうか

 HIV陰性で、以下のいずれかに当てはまる人には有効でしょう。

 ゲイまたはバイセクシャルの男性で、

  ・HIV陽性のパートナーがいる。

  ・複数のパートナーがいる人、パートナーに複数のパートナーがいる人、またはパートナーのHIV感染の有無が分からない人であり、しかも

    -コンドームなしでアナルセックスをしているか

    -性感染症(STD)に最近かかったことがある人。

ヘテロセクシャル

  ・HIV陽性のパートナーがいる人

  ・複数のパートナーがいる人、パートナーに複数のパートナーがいる人、またはパートナーのHIV感染の有無が分からない人であり、しかも

    -注射薬物使用者とのセックスで常にコンドームを使うわけではないか

         -バイセクシャルの男性とのセックスで常にコンドームを使うわけではない人。

 

薬物を注射している人で、

  ・注射の際に注射針や注射器具を共有している人

  ・最近、薬物治療を受けた人

     ・セックスでHIVに感染するリスクがある人

 

主治医と話をして

  ・PrEPが適しているかどうか判断して下さい。

 ・PrEPを受けている人は3カ月ごとにHIV検査を受け、処方薬を補充し、経過観察を受けるようにして下さい。

  ・PrEPを続けている間に何らかの症状でつらくなったり、症状が消えなかったりするときは、主治医と相談して下さい。

 

PrEPの支払いに対する補助を受けるにはどうしたらいいのですか。

 ・民間医療保険および各州のメディケイド(公的医療保険)プランのほとんどはPrEPをカバーしています。メディケイドに入っている人は給付相談員に確認して下さい。

 ・医療保険加入者は製薬会社または患者擁護財団から患者負担に対する補助を受けられるかもしれません。

 ・医療保険非加入者は医療保険マーケットプレイスに入るか、製造者による患者擁護プログラムを受けるか、資格があるなら州のメディケイドプラン加入を考えて下さい。

 ・PrEPの支払いについてさらに詳しく知りたい方はこちらに。

  www.cdc.gov/hiv/pdf/risk/prep/cdc-hiv-paying-for-prep.pdf.

 

 より詳しい情報はこちらで。 www.cdc.gov/hiv 

        2016年8月 

National Center for HIV/AIDS, Viral Hepatitis, STD, and TB Prevention

Division of HIV/AIDS Prevention

 

 

 

CDC HIV Basics PrEP

https://www.cdc.gov/hiv/basics/prep.html

 

Pre-exposure prophylaxis (or PrEP) is when people at very high risk for HIV take HIV medicines daily to lower their chances of getting infected. PrEP can stop HIV from taking hold and spreading throughout your body. It is highly effective for preventing HIV if used as prescribed, but it is much less effective when not taken consistently.

 

Daily PrEP reduces the risk of getting HIV from sex by more than 90%. Among people who inject drugs, it reduces the risk by more than 70%. Your risk of getting HIV from sex can be even lower if you combine PrEP with condoms and other prevention methods.

 

 

PrEP 101

Are you HIV-negative but at very high risk for HIV? Taken everyday, PrEP can help keep you free from HIV.

 

What Is PrEP?

 

  • PrEP, or pre-exposure prophylaxis, is daily medicine that can reduce your chance of getting HIV.
  • PrEP can stop HIV from taking hold and spreading throughout your body.
  • Daily PrEP reduces the risk of getting HIV from sex by more than 90%. Among people who inject drugs, it reduces the risk by more than 70%.
  • Your risk of getting HIV from sex can be even lower if you combine PrEP with condoms and other prevention methods.

 

 

Is PrEP Right For You?

 

PrEP may benefit you if you are HIV-negative and ANY of the following apply to you.

 

You are a gay/bisexual man and

  • have an HIV-positive partner.
  • have multiple partners, a partner with multiple partners, or a partner whose HIV status is unknown –and– you also

ºhave anal sex without a condom, or

ºrecently had a sexually transmitted disease (STD).

 

You are a heterosexual and

  • have an HIV-positive partner.
  • have multiple partners, a partner with multiple partners, or a partner whose HIV status is unknown –and– you also

ºdon’t always use a condom for sex with people who inject drugs, or

ºdon’t always use a condom for sex with bisexual men.

 

You inject drugs and

  • share needles or equipment to inject drugs.
  • recently went to a drug treatment program.
  • are at risk for getting HIV from sex.

 

 

Visit Your Doctor

  • To find out if PrEP is right for you
  • Every 3 months, if you take PrEP, for repeat HIV tests, prescription refills, and follow-up
  • If you have any symptoms while taking PrEP that become severe or don’t go away.

 

 

How Can You Get Help To Pay For PrEP?

  • Most private and state Medicaid plans cover PrEP. If you are on Medicaid, check with your benefits counselo .
  • If you have health insurance, you may receive co-pay assistance from drug manufacturers or patient advocacy foundations.
  • If you are without medical insurance, consider enrolling in an insurance marketplace, manufacturer patient assistance program, or your state’s Medicaid plan, if you are eligible for it.
  • Learn more about paying for PrEP at

www.cdc.gov/hiv/pdf/risk/prep/cdc-hiv-paying-for-prep.pdf.

 

For more information please visit www.cdc.gov/hiv

 

August 2016

National Center for HIV/AIDS, Viral Hepatitis, STD, and TB Prevention

Division of HIV/AIDS Prevention