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《HIV活動を映像に残す》 エイズと社会ウェブ版262

 旧ブログからサルベージした記事の復活シリーズです。2011年11月11日に『One Day on Earth』という世界的なイベントがあり、UNAIDSもそれに参加しているというので、それにあわせて新宿二丁目のコミュニティセンターaktaが毎週金曜日に行っているデリヘル活動を紹介しました。

 

HIV活動を映像に残す One Day on Earthにチーム参加 (2011.11.15)

 ビートルズの曲でA Day in the Lifeというのがあったが、1が6つ並んだ2011年11月11には、世界でこんなイベントも行われていた。国連合同エイズ計画(UNADS)の公式サイトに掲載されていたFeature Storyの日本語仮訳。

 

 《HIV活動を映像に残す UNAIDSがOne Day on Earthにチーム参加》

 http://asajp.at.webry.info/201111/article_3.html

(解説) 2011年11月11日に世界中で何が起きているかを示すために映像を記録するOne Day on EarthというプロジェクトにUNAIDSがチームとして参加しましたというお知らせです。One Day on EarthはHIV/エイズ分野に限らず、さまざまなイベントを対象にしたプログラムで、2010年10月10日に最初の一斉撮影を行ったようです。今回は2回目で、UNAIDSからは世界の現地事務所のスタッフが撮影にあたったようです。

 

    ◇

 

 なるほど。日本ではそもそもUNAIDSの現地オフィスというものがない。日本を資金供給源としてしか見ていないことの表れではないか。ピーター・ピオット氏が事務局長だった当時、取材でそんな嫌み混じりの質問をしたことも何度かあるが、いつもうまくはぐらかされてしまった。相手の方が一枚上。日本は国際的にみれば、かなりHIV陽性率が低い国なので、まあ、自力でがんばってみてよという感じだろうか。それでも、今回のようなイベントに参加するときには事前にひと言、「こんなんもあるんだけど」と言ってくれればNPOレベルで動いてみようかという人もいたかもしれない。aktaの1日みたいなものが伝えられれば、それはそれで、ほう、日本もやるなあ、みたいな発信ができたのではないか。

 

 エイズ予防財団がカウンターパートになって、このあたりのコーディネート機能を果たせるようになればいいと思うけれど、すいません、いま立て直し中。スタッフのモチベーションは高いのだが、小さな所帯なのでいまの業務をこなすのにいっぱい、いっぱいという感じもある。それでも何とかコミュニティアクション2011をHIV/エイズ関係のNPO/CBOと協力して動かせるところまではきた。いっぱい、いっぱいから一歩、一歩へ。なんとかつなげていきたいところだ。

 

 

◎デリヘルの日でもありました (2011.11.15)

One Day on Earthの続きです。念のためにもう一度、カレンダーを確かめてみたら、11月11日は金曜日だった。やっぱり。毎週金曜日はaktaのデリヘル活動の日。aktaのサイトにDelivery Boysの紹介が掲載されています。

 http://www.akta.jp/deliveryboys/concept/index.html

《aktaでは毎週金曜日20時~22時くらいまで、お揃いのツナギとキャップを着て、二丁目のバーやクラブにコンドームを始めとした予防と陽性者支援のさまざまなメッセージを配布しています。DELIVERYの「デリ」とHEALTHの「ヘル」がチーム名の由来です》

 

 これはなかなか地道な活動ですよ。最初はコンドームを置かせてくださいといっても、あまりいい顔はされなかったのではないかとも思う。継続の中で信頼感が生まれてくるのだろう。コンドームパッケージのデザインも多種多彩。オリジナルだという。こうした活動は、国際的に見ても非常に貴重なのでベストプラクティスとして他の国のアクティビストたちにも参考にしてもらえるのではないか。コミュニティセンターaktaという場所ができ、その場所が拠点となって行動が生まれる。現場におけるそうした行動を研究者が理論化して支える。それがまたコミュニティセンターに還元され新たな行動の指針となる。それでもって、また研究が・・・という好循環が続けば、成果が次第に見えてくる。

 

デリヘルの1日。いい記録になっただろうにと思うと、ちょっと残念だ。だから、UNAIDSも日本を資金拠出者としてしかみないような料簡じゃあ、だめなんだって。日本にもフィールドオフィスが必要だと思いませんか。

 

厚労省の職員がジュネーブに出向して経験を積み、認識を深める。それはまあ、よしとしよう。歴代の担当者を思い浮かべても、皆さん、優秀な方ばかりだ。ただし、何年かして戻ってきたら、エイズ対策とはまったく関係ない部署に配置されている。こんなことが何代にもわたって繰り返されていたのでは、官僚のキャリアアップにはいいのかもしれないけれど、わが国のエイズ政策としてはどうなんだろうか。本当に対策を担っているのは誰なのかという疑問が激しく残る。当ブログでささやかながら記録しておこう。