花も人も時の流れは止められず

 暖められたり、冷やされたり。今年は花も大変ですね。久しぶりに妙本寺を訪れると、桜とともに、海棠ももう満開でした。

 

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 妙本寺境内の海棠と言えば、中原中也小林秀雄が二人ではらはらと散る花びらを観ていたという場面が有名ですね。『中原中也の思い出』だったかな。詳しくは小林秀雄のエッセーをお読みください。

 

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 ただし、最初の写真は、向かい側にある若い木の方で、二人が観ていたのはこちら(といっても二代目か三代目くらいらしいけれど)です。
 だいぶ、勢いが衰えています。鎌倉に引っ越してきた当時はこちらの花の方が圧倒的に豪華でしたが、10年あまりの歳月が過ぎ、逆転してしまいましたね。

 

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 齢はとりたくないねなどと、妙に感情移入したりして・・・。それでも花はきれいでした。さ、帰るか。