《紛争、迫害、人権侵害によって家を追われ保護を求める人の数は増え続け、2013年末時点で第二次世界大戦後、初めて5100万人に上りました》
(第9回難民映画祭公式サイトから)
9回目を迎えるUNHCR難民映画祭の公式サイトが開設されました。今年は東京だけでなく、札幌と西宮でも開催されます。上映作品や会場などは公式サイトをご覧いただくとして、日程だけとりあえず紹介しておきましょう。
http://unhcr.refugeefilm.org/2014/
東京 10.4(土)、11(土)~19(日)
札幌 10.12(日)
西宮 10.25(土)~26(日)
作品リストをみると、HIV/エイズを直接、取り上げている映画は今回はなさそうです(以前はありました)。たまたま今年はそうなったということではないかと思いますが、HIV/エイズの流行に対する社会的関心が低下していることの反映だとしたら、少し残念です。
ただし、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は国連合同エイズ計画(UNAIDS)の共同スポンサーでもあり、駐日事務所の皆さんも以前からHIV/エイズ対策には高い関心を示してこられました。この点は誤解のないように指摘しておく必要があります。
最近の西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行でも分かるように、重大な感染症のアウトブレークは直接、地域の不安定化を促す要因になります。また、地域の不安定化は社会基盤を脆弱化させ、感染症拡大の大きな要因になることはしばしば指摘されています。難民の発生要因と感染症の流行との関係、あるいは両者に共通する課題といったものを考える意味でも、映画祭は貴重な機会ではないかと思います。
HIV/エイズ分野の総合情報サイトであるコミュニティアクションのイベント情報欄にもお知らせが掲載されているので、あわせてご覧ください。
http://www.ca-aids.jp/