4195 台風で流鏑馬神事は中止、でも稽古なら。

 日本列島縦断コースをたどった台風18 号。鎌倉もまた、激しい風雨に襲われたものの、微妙にコースを外したというか・・・。午前中に雨は上がり、正午を過ぎると次第に風もおさまり、午後1時 11分には江ノ電の運行も再開されました。鶴岡八幡宮は本日が例大祭の最終日。流鏑馬はどうなったかと、街に繰り出してみると・・・。

 

  


 休日の午後、小町通りがこんなに閑散としているのは、真冬の大雪のとき以来ではないでしょうか。大方の電車は止まっていたし、今日はさすがに人も少ない。

 

 


 とはいえ、鶴岡八幡宮にはそれなりに人が繰り出していました。境内にアナウンスが流 れています。流鏑馬神事は中止となりました。まあ、このお天気では致し方ないでしょう・・・。おっと、続きがあります。神事は中止ですが、小笠原一門の皆 さんの流鏑馬の稽古は行われるということです。

 

 


 すいません。信仰心の薄い私といたしましては、むしろこの展開は・・・なんと申しま しょうか、うれしいと言ってはしかられてしまいますが、通常の流鏑馬神事のときに比べれば沿道の人出はおそらく十分の一以下。休日にゆっくりと流鏑馬を見 ることができる。このような機会はめったにありません。

 

 


 放たれた矢を持って帰り、返し馬というのでしょうか馬も戻ってきて、再び稽古が続きます。

 

  

 

 隣にいたフランス人観光客ももう、カメラを握りしめて離れませんね。

 

 


 お、見事的中か。

 

 


 的がパシ~ンと割れる音、どっどっど。疾走するひずめの音。馬上で次の矢をつがえ、 武者が気合いを入れる。う~む、目をつぶって音だけ聴く・・・のはちょっともったいないか。フランスのお客人、旅先で流鏑馬をこんなに近くから見るなどと いう僥倖はめったにありませんぜ。いや、もう一生ないって。