4359 【鎌倉海びより】88 伝説を支える決断

 

 なんだか台風19号とかぶっちゃった印象ですが、台風18号の話です。


【鎌倉海びより】88 伝説を支える決断
http://www.sankeibiz.jp/express/news/141014/exc1410141100003-n1.htm

 台風18号は6日、月曜朝の通勤時間帯に関東沿岸部を直撃した。鎌倉でも若宮大路横須賀線ガード下で車が水没してしまうなど、あちらこちらで被害が出た。

 JR横須賀線は昼過ぎまで止まったままで、実は私もやっとの思いで東京・大手町の産経新聞東京本社にたどりついたのは午後3時過ぎだった。

  

 写真は心ならずも!遅くなった出勤の前に由比ガ浜に出て撮った1枚。たたきつけるような雨が昼前にぴたっと止まったかと思うと、あっという間に日が差し、青空がのぞく。写真の腕が悪いのでよく分からないかもしれませんが、その青空と対照的に海は波が逆巻いていた。稲村ケ崎の手前あたりが波しぶきで煙っている。

 昨年の秋に24年ぶりの開催で話題となった伝説のサーフィン大会、稲村クラシックは今年も8月20日から10月20日までがウェイティング期間になっている。地元の実行委員会が開催を決断すれば、日本のトップクラスのサーファーたちが大会当日の朝、続々と稲村ケ崎に集まってくる。

  だが、大会にふさわしい波が来ない限り実行委員会はゴーサインを出さない。台風18号がはるか南の海上にあった今月3日には、2日後に開催するかどうかの検討に入り、参加予定選手に待機の連絡もしたが、翌4日に中止を決定した。「大会にふさわしいうねりが稲村ケ崎に入って来る可能性が低くなったことと、天候が荒れるとの予報から」というのがその理由だ。

 いくら波が激しく逆巻いても、それが伝説の大会にふさわしいコンディションであるとはかぎらない。無謀と勇気は違う。その境界を見極め、妥協をしない。それが伝説の伝説たるゆえんだろう。2年連続の開催は実現するのか。残った期間はわずかだが、静かに見守っていよう。