音楽業界を中心にエイズ啓発活動を続けてきたAct Against AIDS(AAA)が公式サイトに『これからの啓発活動についてのお知らせ ~【AAA 90-90-90 by 2020】』という告知記事を掲載しています。
『この四半世紀におよぶ活動を平成という時代が終わろうとしているこの時期をひとつの区切りとし、東京オリンピックを迎える2020年7月末にて役割を終えさせていただく予定です』
1993年から継続してきた活動を2020年7月で終了するというお知らせですね。
毎年12月1日の世界エイズデーを中心に全国各地で続けられてきた『AAAコンサート』、そのコンサートの収益金などをもとに制作された啓発パンフレット、そして海外施設への支援・・・。
そうか、そうですか。必ずそこにあるものだと思っていたこれらの活動についに終止符を打つ時が来ますか。
突然のお知らせには、残念だという思う一方で、これだけの長い期間にわたり、充実した啓発活動を続けてこられたことに対し、感謝しきれないほどの感謝の念でいっぱいです。
『今年で26年目に入ったAAAとしましては、設立当初の目的である「無知の状態からのエイズ啓発」という意味においては、一定の成果をあげることができたのではないかと考えています。もちろん、エイズは依然としてこの世に存在し、日本でも新たな感染者が報告されています』
『しかしながら、われわれの活動が、エイズについて考えたり、友人や家族、パートナーと会話するきっかけ作りとなり、同時にまた、日本における社会貢献活動の活性化にもわずかながらでも寄与できたのではないかと考えています』
大いに寄与していただいたと思います。ありがとうございました。
でもまだ、過去形ではありませんね。これから活動終了の時が来るまで、AAAは【90-90-90 by 2020】の啓発活動に力を入れていくそうです。
2020年は国連の90-90-90ターゲットの達成目標年です。HIV陽性者の90%が検査で自らの感染を知り、そのうちの90%が治療を受け、さらにその90%が体内のHIV量を検出限界以下に抑えた状態を維持するというターゲットですね。
このターゲットを達成すれば世界中のHIV陽性者の73%(90%×90%×90%)は体内のウイルス量が現在の検査では検出できないほど少なくなるので、他の人に性感染するリスクが実質的にゼロになるということです2020年7月末までは、あと1年9カ月、引き続きよろしくお願いします。