UNAIDS年次報告書2020『この機会をつかむ』概要版の日本語版 エイズと社会ウェブ版506

 国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトには、7月に発行された年次報告書GLOBAL AIDS UPDATE2020の特設ページには、報告書のPDF版やプレスリリースとともに、各章の概内容を短くまとめて紹介した概要版も掲載されています。

 報告書全体を日本語に訳すのは量が多く大変だなあ~と思い、こちらの方の日本語仮訳を作成しました。API-Net(エイズ予防情報ネット)に掲載してもらいました。

 報告書のタイトルは『SEIZING THE MOMENT Tackling entrenched equalities to end epidemics(この機会をつかむ 流行終結を目指し、根強く残る不平等と闘おう)』です。

 手抜きのつもりで翻訳作業を始めたところ、途中でどんどん追加が入り、結局は日本語のPDF版で47ページにもなってしまいました。報告書は全部で400ページ近くあるので、それでもまあ、短い方か。

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 https://api-net.jfap.or.jp/status/world/sheet2020_GlobalAidsUpdate.html

《今年は「公衆衛生上の脅威としてのエイズ流行を2030年までに終結に導く」という国際社会の共通目標に向けた節目の年ですが、報告書は年末までの中間目標が達成不可能なことを公式に明らかにしました。それどころか、新型コロナウイルス感染症COVID-19のパンデミックという新たな事態により、これまでの成果も失われる恐れがあることを警告してもいます。2つのパンデミックに直面するこの困難な『機会』にどう立ち向かうか、今年の報告書は、HIV/エイズ対策の経験と教訓をCOVID-19対策に生かし、同時にHIV対策自体も後退させないようするための緊急報告でもあります》(API-Netから)

 それでもまあ長いなあ(どっちやねん)ということで、UNAIDSの英文概要に合わせ、日本語仮訳も以下の7つに分けて載せてもらいました。 

 ・はじめに(ウィニー・ビヤニマ事務局長の序文・Executive Summaryから)

 ・第1章『3つのゼロに向けた成果』

 ・第2章『2020年のコミットメント(約束)』

 ・第3章『パンデミック対策の相乗効果』

 ・第4章『権利をまもる』 

 ・第5章『人びとを中心にした持続可能なアプローチ』

 ・『地域別概要』

  通しで読みたいという人も、ひょっとしたらいるかもしれないので、概要版の全文(この言い方も、概要版なのか、全文なのか、どっちやねん!? ですね。悪しからず)も別途、掲載してあります。