ぼんぼりに揺らぐ心の夕涼み

 暑い暑いと一人で文句を言いながら横浜から戻ってきたら、今日は立秋でしたね。そうか・・・ということで、鶴岡八幡宮へ。

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 やってました。ぼんぼり祭。今年は鎌倉でも、お祭りというお祭りが中止になり、海水浴場も開設されず、恐るべき人ごみの形成という事態を考えれば、それはそれでやむを得ないのだけれど、どこか元気が出ない。

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 夕方の6時ちょっと前ぐらい。まだ明るいけれど、巫女さんがろうそくに灯をつけていきます。ぼんぼり祭は毎年、立秋前日の夏越祭から源実朝の誕生日の実朝祭(8月9日)まで開かれます。つまり立秋が何日かによって、3日間の年と4日間の年があり、ことしは昨日(8月6日)から始まっていました。

 境内はけっこう密なようにも見えます。ズームで撮っているので、そう見えるのかもしれません。例年と比べれば人では少ない方。自粛のお願いがじわっときいているのかもしれませんね。

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 ぼんぼりもコロナ関係の文言や絵が目につきました。ま、気持ちは分かります。神奈川県の黒岩知事は「あまびえ」をフィーチャーしていました。

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 鎌倉在住の詩人、三木卓さんのぼんぼりは、ちょっとアップで。

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 天狼星は別名シリウス。星の中で2番目の明るい星。一番は太陽。ということは夜空で一番、明るいのはこの星です。明示はしていないけれど、老いが少年の記憶を呼び寄せ、コロナの時代の気分のようなものが時代感情として伝わってくる。老いてなお、と言ったらいったらあまりにも失礼ですが、詩人の言葉には意味を超える力があります。