【安心して感染したい】に共感広がる

 テレビや新聞でも取り上げられているようなので、ご存じの方も多いと思いますが、新潟県見附市の公式Face Bookに7月15日付けで【安心して感染したい】という5コマ漫画の投稿があり、シェアやいいね!が相次いでいます。かく言う私も、いいねと思い、早速シェアしました。

 投稿者は、見附市公式レポーターの村上徹さんという方です。「そうそう、そうなんだよね」と思わず相槌を打ちたくなる5コマなので、「転載してもよろしいですか」とお尋ねしたら「転載と明記していただければご自由に」という許可をいただきました。

 

f:id:miyatak:20200726215908j:plain


 天才です・・・おっと変換ミス。見附市公式レポーター、村上徹さんのFB投稿からの転載です。明記しました。
 Face Bookには「物騒なタイトルですが」ということで、村上さんの「補強説明」もついています。
 《もし新型コロナウィルスに感染しても、安心して治療に専念できる見附であって欲しい》ということなんです・・・。
 見附市は人口4万、新潟県では一番、小さな市であり、新型コロナウイルスの感染報告はゼロの自治体の一つということです。
 ただし、感染の報告がないということは、地元の人たちにとっては、最初に感染したくないというプレッシャーが強くなり、それが感染そのものよりも大きな感染への不安を増幅させていくことにもなりかねない。そうじゃなくて・・・ということは、5コマ漫画をみていただけば、分かります。
 感染ゼロの街だけでなく、自分が働く会社で、あるいは自宅のあるマンションで、そんな風に感じている人はけっこう多いかもしれません。
 感染した人、あるいは感染するかもしれない状況にある人を非難したり、排除したりしない。それは感染症対策の基本です。そうでなければ、本当に検査を受ける必要がある人が検査を避け、必要な治療も受けられなくなる。
 このことを私は、長いHIV/エイズ対策の経験から学び、ちょっと忘れかけた頃に、新型コロナウイルス感染症の流行でも、そうなんだと、改めて、それも大慌てで復習しているところでした。
 村上さんは公式レポーターではありますが、市の担当者ではありません。投稿も市の公式見解ではなく、あくまで投稿者個人の見解ということで、Face Bookには25日付けで『疑問や意見は見附市役所ではなく、投稿したマンガのコメント欄にお願いします』という追加投稿も載っています。念のため。

 

【追加情報】 少し遅くなりましたが、村上さんの5コマ漫画については、見附市のFace Bookに7月29日付けで、見附市からの以下のような投稿と合わせ、7月28日のNST新潟総合テレビのニュースが紹介されています。 

《市から村上さんへは、「まちの魅力・情報を市民目線で発信してほしい」という事をお願いしておりますが、「こういうマンガを描いてほしい」ということは特段お願いしておりません。ですので今回反響のあった「安心して感染したい」のマンガがイコール市の公式見解かと問われると、そうとは言い切れない部分があります。しかしながら最後のコマの「見附人として互いを思い合う温かい『ひと』でありたいと願う」という一言に、市担当者も強く共感しましたので、発信前は「賛否両論あるかもしれない」という不安もありましたが、投稿に踏み切った次第です》(2020.7.29見附市のFace Bookから抜粋)

www.fnn.jp

 それぞれが自発的に動いているところがいいね。行政、住民、メディアによる情報発信の好連係プレー事例ではないかと思います。