世の中も 夏の終わりも 荒れ模様

 台風20号が四国に接近中ということで、鎌倉の海も23日の昼頃にはすでにかなり荒れ模様でした。

 

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 海の表情は一変しますね。海水浴場は遊泳禁止となりました。ここは安全最優先ということで、当然でしょう。

 

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 由比ガ浜から稲村ケ崎に向かう国道134号沿い。海側は海浜公園になっています。その護岸壁付近の波のうねり。これからもっと高くなります。日差しが強くて熱中症になりそうだし、おじさんも早々に引き上げます。

 

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 ということで帰り道。海浜公園には源実朝の歌碑があります。例の『割れて砕けて裂けて散るかも』の歌碑だったとばかり思いこんでいましたが、どうも違いますね。

 世の中は 常にもがもな 渚こぐ 海人の小舟の 綱手かなしも

 『百人一首』にも含まれている実朝の代表作。世の中がいつもと同じようにのんびりとしていてほしい・・・。でも、そういうわけにもいかないのよ、という歌人にして鎌倉幕府第三代将軍でもある若き、そして実権なき権力者の嘆きというか、心の奥の悲しみというか、そのあたりが伝わってきます。

 

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 それにしても嵐の前、空が常にもなく大きく見えました。夏の終わりはこうなのかなあ。若くなく、実権などもちろんないおじさんにとっては、この青空もなぜか悲しい・・・というか暑いね、さすがに。