バック・トゥ・ザ・『バブル』 

 大ヒットした米国映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985年)には、30年前にタイムスリップしたマーティが1955年当時のドクと出会い、85年のアメリカ合衆国大統領ロナルド・レーガンだと教える場面があります。ドクは「俳優の? じゃあ副大統領はジェリー・ルイスか」と信用しない。当然でしょうね。当のレーガン大統領もお気に入りのシーンだったということです。
 映画では「現在」だった1985年は、プラザ合意の年でもあります。永野健二さんの新著『バブル―日本迷走の原点―』によると、ニューヨークのプラザホテルが舞台となったこの時の合意は「バブルのスタートを告げる号砲だった」ということです。

 

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 そうかあ、勉強になるなあと思いつつ、そういえばマコーレ・カルキン主演の『ホーム・アローン2』(1992)もプラザホテルが舞台だったな・・・などと、ついつい関係のないことを思い浮かべてしまいます。そんなわけで『バブル』自体はワクワクするような記述に満ちているのに、なかなか読み進めません。注意力が外へ外へと広がり、視野は広がらないタイプ(つまり注意散漫)なもので・・・悪しからず。
 プラザホテルは『ホームアローン2』の当時、ドナルド・トランプ氏の所有となったことが話題になっていました。映画にはニューヨークに取り残されてしまったケビン少年がプラザホテルでトランプ氏とすれ違うシーンも出てきます。
 1992年にタイムスリップして、トランプ氏が来年(つまり2017年)から米国の大統領になるよといっても、当時の人たちは「まさか。じゃあ副大統領はマコーレ・カルキンかい」などと混ぜっ返すかもしれませんね。
 世界はこのところ、まさかの連続なので、ますます先が見通せません。「トランプタワーにおける安倍首相との会談」が何かを告げる号砲にならないことを祈るよ。

 『バブル』の方は中盤の佳境に入ってきた感じです。個人的にはほぼ同じ時代を記者として過ごしてきたのに、知らないことばかり。そうだったのかと思うことがたくさんあり、バブル崩壊後への興味がますます高まってきました。

 読みかけであり、また本の内容とはあまり関係ない話で恐縮です。読後の感想はいずれ。