台風接近、試合中止の場合は引き分けに

 ラグビーW杯の日本代表には、13日のスコットランド戦で、勝ち点の差などあまり気にせず、必勝を期してほしいと書いたばかりですが、実は戦わずして引き分けという可能性もあるようです。 

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 情報に疎いもので、気づきませんでした。

 台風19号が勢力を拡大して日本列島に近づいています。このままの進路予想だと、12日の土曜日から13日の日曜日にかけて首都圏に上陸する可能性があります。

 コースや時間にもよりますが、12日と13日に予定されている計7試合の中には、中止を余儀なくされる試合が出てくるかもしれません。

 『1次リーグでは試合前に中止が決まった場合は翌日以降への延期はなく、両チームとも引き分けの扱いになり、勝ち点「2」が与えられることになっています』(NHKニュースから)

 引き分けなら日本代表は勝ち点16となり、予選プールAの1位通過が決まります。

 ちょっとややこしいんですが、アイルランド代表もロシア代表戦で4トライ以上あげて勝てば、勝ち点16で、引き分けの場合の日本代表と並びます。ただし、当該チーム同士の対戦で日本代表が勝っているため、その場合でもプールAの1位は日本です。

 ・・・でもねえ、そうした結果はファンとしても望みません。できれば試合が開催され、勝っても負けても、仮に決勝トーナメント進出を逃すことになるとしても、戦ったうえでの結果であってほしい。

 末端の1ファンの望みはそこにあります。

 日本代表vsスコットランド戦は横浜国際総合競技場で、13日午後7時45分キックオフ。おそらく台風は13日未明か午前には首都圏を通り過ぎ、夜になれば試合開催に支障がない気象条件に戻っているでしょう。そう期待したい。

 それでも、仮に台風の被害で横浜とその周辺に停電が続いたり、交通機関の混乱が長引いたりする事態になったとしたら、試合の開催は難しくなります。

 あるいは、横浜やその周辺地域の被害が大きく、たくさんの被災者が緊急支援を必要とする事態になるとしたら、それでも試合だけはやるという決断ができるのか。

 12、13日に予定されている7試合の中には、時間的、空間的に、台風の影響があまり大きくならない時間帯と地域で行われる試合もありそうです。

 試合は開催し、同時にラグビーW杯関係者として被災地へのできる限りの支援は惜しまない・・・地域差、時間差によってはそうした選択肢もあり得るかもしれません。

 この点は微妙です。あくまで当日の条件次第。想定と準備は怠らずに進めるとしても、決断はその時にならないとできません。

 日本代表には予選プール4戦全勝を目指してほしい。でもそれがかなわず、試合中止=引き分けになることもあり得る。開催か中止か。個人的には開催を期待したいとは思うけれど、ゲームがすべてに優先するわけではありません。判断は主催者に任せましょう。