現代性教育研究ジャーナルの連載コラム『多様な性のゆくえ One side/No side』の26回目です。No99(2019年6月15日発行)に掲載されました。日本性教育協会のサイトでPDF版をダウンロードしてご覧ください。10ページに載っています。
https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_201906.pdf
《「社会の中で見えなかったものを見えるようにして きたのがHIV/エイズだった。それがまた失われつつあるのではないか」と市川さんはいう。たとえば、 HIV陽性者を社会から排除するような反応が、逆説的にセクシャリティの多様なあり方を受け入れる契機にもなる。『エイズ禍への反撃』はそうして始まった。 ただし、最近は皮肉にも、治療の進歩ですべての問題 が解決するかのような発想が逆に広がりつつある》
4月28日のパレードの報告です。今年は久々にLiving Togetherのフロートが参加しました。コラムではパレード全体の先頭を歩いていた方とLiving Togetherの先頭を歩いていた方のお二人に登場していただきました。
また、ジャーナリストであり作家であり、ニューヨーク時代にはエイズ対策の盟友でもあった北丸雄二さんの必読連載エッセイ「LGBTで考える人生の練習問題」の第9回:エイズ禍への反撃 からも一行、引用させていただきました。
それにしても、このエッセイはすごいね。引用はコラムのスペースの関係もあり、一行だけにとどめていますが、もちろん他にも、ああ、そうだったのかと教えられること、そして、ああ、そうだったと思い出し、はらりと涙がこぼれそうになってしまう話がいっぱい出てきます。さすがであります。
後方を歩いてきた私などは、人生の練習に明け暮れているうちに、人生そのものが終わってしまいそうな雲行きの今日この頃ですが、考え込んでしまう問題がますます増えてきた感じもしてきました。