第3回野口英世アフリカ賞 ムエンベ=タムフム、オマスワ両博士に

 アフリカにおける感染症などの疾病対策に大きく貢献した人を表彰する野口英世アフリカ賞の第3回受賞者が内閣府から発表されました。以下のお二人です。
【医学研究分野】
ジャン=ジャック・ムエンベ=タムフム博士(コンゴ民主共和国
【医療活動分野】
 フランシス・ジャーバス・オマスワ博士(ウガンダ共和国

 授賞式は8月30日に東京都内で予定されています。横浜で開かれる第7回アフリカ開発会議TICAD7)の最終日にあたります。
 二人の受賞者の業績および略歴は内閣府のサイトに掲載されているので、そちらをご覧ください。 

www.cao.go.jp

 

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 ムエンベ=タムフム博士は『1976 年に最初のエボラウイルス病(EVD)(初期には エボラ出血熱と呼ばれた)が発生した DRC 北部のヤンブク村に派遣され、本病に対する警戒注意を喚起したアフリカ出身の科学者』ということです。また、『新しい世代の疾病対応の人材及びコンゴ人の実験科学者を育成してきた』という業績も評価されました。

 

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オマスワ博士は『保健従事者の教育、研修、定着及び移住を含む世界の保健人材(HWF)危機への対処』『人材重視の保健及び医療制度の構築』への貢献が評価されました。世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)の『計画者の一人』で、『ポートフォリオ管理・調達委員会の委員長』を務めています。『HIV/AIDS及び関連感染症対策に関するアブジャ宣言』の起草にも貢献したということです。


 野口英世アフリカ賞は2008年に創設され、第4回アフリカ開発会議(TICAD4)の初日だった同年5月28日に第1回授賞式が行われました。また、第2回授賞式は第5回アフリカ開発会議(TICAD5)初日の第2013年6月1日に開催されています。