天井のこのゆらゆらも懐かしく 

鎌倉の鶴岡八幡宮境内にある旧神奈川県立近代美術館鎌倉が、鎌倉文華館鶴岡ミュージアムとして再出発し、改修工事を終えた建物が20日から[建築公開]「新しい時代のはじまり」展として一般公開されています。

tsurugaokamuseum.jp

 

『本展は、建築家・坂倉準三によって設計された「旧神奈川県立近代美術館 鎌倉」の歴史的建築の意匠を保ちつつ、最新の技術によって補強、復原、機能を向上させた本改修工事の過程を、図面や模型、記録映像、写真などで紹介するものです』

そうか、さっそく行ってみよう・・・といっても本日は他に用事もあり、中に入る時間はありませんでしたが、せめて外側からということで。

 

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 平家池から見た鎌倉文華館の建物。外壁がきれいになりました。あくまで素人目での感想ですが、『歴史的建築の意匠』はよく保たれている印象です。

 「神奈川県立近代美術館鎌倉」は1951年に日本で最初の公立近代美術館として開館したそうです。ル・コルビュジエのお弟子さんだった坂倉準三が設計した建物自体、世界遺産国立西洋美術館の原型と言われるほどの名建築です(注:なにせ素人のあやふやな知識に基づく記述なので、あまり自信はないのですが、確かそんな話を聞いたことがあります)。

 鎌倉文華館の開館は実は68日(土)なのですが、そもそも建物の保存・継承自体が貴重であり、かつ価値あることなので、まずはそのお披露目で再出発を祝うことになったようです。

 

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 もともと旧県立近代美術館は鶴岡八幡宮の敷地を神奈川県が借り、そこに建てられたのですが、20163月、借地契約満了に伴い、鶴岡八幡宮に更地返還されることになっていました。しかし、更地にはせず、建物の価値を生かしつつ『鎌倉の魅力を発信する文化交流施設』として再生する道を選択した。鶴岡八幡宮のこの決断は大ヒットだと思います。

 

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 池の水のきらめきが天井に反映し、ゆらゆらと川が流れているようですね。このゆらゆら感が妙に懐かしいというか、心が癒されます。よくぞ残ってくれました。

 

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 あっ、明日は流鏑馬ですね。