Walk Togeher 一緒に歩こう エイズと社会ウェブ版384

 

428日(日)に行われる東京レインボープライドのパレードに、今年はHIV/エイズをテーマにしたフロート(山車)が参加します。呼びかけるメッセージは『We’re already Living Together』です。

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そのLiving Togetherフロートを先頭にして歩く人を現在、公募中。申し込み方法はコミュニティセンターaktaのサイトでご覧ください。公募枠は100人なので、急がないと。 

akta.jp

 

 TRPのパレードはゴールデンウィークの最後の日に行われることが多かったのですが、今年は10連休の2日目です。したがって、平成最後のパレードになります。もちろんパレードが始まったのも平成の時代で、HIV/エイズの流行という試練に直面していなければパレード自体も始まらなかったでしょう。

 私がひそかに尊敬するジャーナリストの北丸雄二さんもTRP公式サイトの連載『LGBT(で考える人生)の練習問題』第8回:エイズ禍からの反撃 でこう書いています。

『ゲイ・コミュニティは「エイズ」という大義名分をテコに社会的にも政治的にも一気に公の場に出ていきます』

この一行(二行かな)がどのあたりに載っているのか。一行だけじゃもったいないから全文を読んでください。面白いよ。切なくもあるけど。

 

tokyorainbowpride.com

正確を期せば、これはアメリカの文脈の中での話なのですが、実は日本のTRPのパレードも、もともとは著名なゲイアクティビストであり、同時に私がこれまたひそかに尊敬するエイズアクティビストである方が中心になって始めたという歴史的経緯があります。

HIV/エイズをテーマにしたフロートはここ数年、パレードに参加していなかったのですが、今年は何とか出走にこぎつけました。しかもメッセージはLiving Togetherです。ここで歩かないでどうする。いまでしょ、と私などは強く思います。

 HIV陽性の人も、そうではない人も、一緒に生きています。様々な性的指向性自認を持つ人も、私のような異性愛者のおじさん層も含め、当然のことながら一つの社会の中で何かにつけて文句を言ったり、分かりあったりしながら生きています。

 あまりにも当たり前すぎることなのかもしれません。だからこそ、その当然さをあえて、ことあるごとに、しかも持続的に伝えていく努力は大切です。

 だって、そうしないと逆に当たり前じゃないような考え方が、当たり前のようにして広がっちゃうこともないとは言えないでしょ。言えないどころか、うっかりすると実際にそうした場面に遭遇することも最近はなぜか多くなっている気がします。

 どうなっちゃったんでしょうね、世の中は・・・とお嘆きの皆さんも、あまり嘆かない方も、一緒に歩きましょう。

おじさんもいいの?いいですよ。医療関係者は?いいです、もちろん。医療無関係者は?どうぞどうぞ・・・というわけで、ぜひ事前公募にお申し込みください。