『差別的な法律を変えよう』 UNAIDS差別ゼロデー2019キャンペーン(追加あり)

(追加)キャンペーンのテーマは『差別的な法律を変えよう』と訳しましたが、どうも啓発冊子やポスターを見ると、しっくりきません。キャッチコピーが以下のように3段に分かれ、なおかつ3段目には取り消し線が引かれているからです。

 

ACT TO CHANGE

LAWS THAT

DISCRIMINATE

 

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 どうするかなあということで、考えあぐねた結果、苦し紛れにこんな感じにしてみました。

 

  いまこそ動こう

 法律から

 差別をなくすために

 

 完全ではありませんが、少し英文のニュアンスに近づいたのではないかとも思います。いかがでしょうか。

     ◇

 31日はZero Discrimination Day(差別ゼロデー)です。国連合同エイズ計画(UNAIDS)の公式サイトに今年のキャンペーンが発表されました。テーマはAct to change laws that discriminate(差別的な法律を変えよう)です。

 差別ゼロデーは、2013年の世界エイズデー121日)に創設が発表され、翌2014年の31日が第1回差別ゼロデーとなりました。今年は第6回ということになります。

UNAIDSの公式サイトに簡単な紹介文が掲載されています。その日本語仮訳です。

 『人がその人であるという単にそれだけの理由で、異なる扱いをしたり、必要なサービスから排除したり、生活上の禁止規制を設けたりすることを定めている法律は世界の多くの国にあります。そうした法律は差別的であり、人権や基本的自由を否定するものです』

 こういう法律は、今すぐ変えるように行動しようという呼びかけです。

 詳しくはPDF版で紹介されている冊子を訳す必要がありそうですね。

 

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差別ゼロデー

差別的な法律を変えよう

http://www.unaids.org/en/2019_ZDD_campaign

 

差別ゼロデーに際し、国連合同エイズ計画(UNAIDS)は今年、差別的な法律に対する緊急行動の必要性を呼びかけています。

 人がその人であるという単にそれだけの理由で、異なる扱いをしたり、必要なサービスから排除したり、生活上の禁止規制を設けたりすることを定めている法律は世界の多くの国にあります。そうした法律は差別的であり、人権や基本的自由を否定するものです。

 それぞれの国は、世界人権宣言、人権諸条約、持続可能な開発のための2030アジェンダ、その他の国際的な取り決めにより、差別的な法律を撤廃し、人びとを差別から守る法律を制定する道義的、法的な義務を負っています。

 差別をなくし、法律を変える責任は私たちすべてにあります。誰もが差別をなくすための役割を担い、そのために行動することができます。差別ゼロデー2019キャンペーンは、それぞれの国の人が自国で差別的な法律に反対して行動するよう呼びかけています。

 キャンペーンのブローシュアをダウンロードしてご覧いただけば、差別的な法律を変えるために個人、市民社会、政府はそれぞれどんな行動をとれるのかが分かります。

  

 

 

Zero Discrimination Day

Act to change laws that discriminate

 

On Zero Discrimination Day this year, UNAIDS is highlighting the urgent need to take action against discriminatory laws.

In many countries, laws result in people being treated differently, excluded from essential services or being subject to undue restrictions on how they live their lives, simply because of who they are. Such laws are discriminatory—they deny human rights and fundamental freedoms.

States have a moral and legal obligation—under the Universal Declaration of Human Rights, human rights treaties, the 2030 Agenda for Sustainable Development and other international obligations—to remove discriminatory laws and to enact laws that protect people from discrimination.

Ending discrimination and changing laws is the responsibility of us all. Everyone can play a part in ending discrimination and can try to make a difference, in ways both big and small. The Zero Discrimination Day 2019 campaign challenges people to act against laws that discriminate in their country.

Download the campaign brochure to find out more and learn what individuals, civil society and governments can do to change laws that discriminate.