食パンも光も冬の散歩道

 北鎌倉のパン屋さんに春よ恋食パンの買い出しに行った帰り道。気温は低めですが、日差しもうすっかり春よ来いでした。蛇足ながら後で調べたら『春よ恋』というのは北海道産の小麦粉のようですね。

 

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 江戸時代に縁切り寺、駆け込み寺として知られた東慶寺井上ひさしさんの名作『東慶寺花だより』は映画化もされましたね。原田眞人監督の『駆込み男と駆出し女』・・・っと、すいません、間違いました『駆込み女と駆出し男』でした。最近は駆け込みたい男もけっこういたりして・・・などと慌てて言い訳をすると、そこにまた突っ込まれそうです。おじさんは切ないよ。

 

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 明治の切ないおじさんは、向かいの円覚寺で座禅を組みました。写真の石碑は、東慶寺門前にある夏目漱石参禅百年記念碑です。漱石は明治27年(1894年)の末から翌年の110日まで、円覚寺帰源院に止宿していたそうで、記念碑は平成6年(1994年)119漱石忌建立となっています。

 

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 通りに出たところには、くたびれた木の棒に「かけこみ寺旧跡」の表示。格子の塀のようになっているのはイタリアンレストランの外壁です。現代の女性は、食欲もりもりで駆け込むとか・・・。気の小さいおじさんは、これもセクハラかなあと、おっかなびっくりで書いています。よせばいいのに、ついつい気の利いたセリフのひとつも言ってみたいと思って、墓穴を掘るのが、おじさんのいつものパターンですね。自覚していてもなおらない。 

 

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 こちらは鎌倉五山浄智寺。冬のこもれびにも、はや春の気配が・・・と思ったら、くしゃみが出てきた。やっぱりまだ冷えるね。歩こうと思ったけれど、電車に乗って帰ろう。