狛犬も 日向ぼっこの 雨上がり

 お正月も成人式も終わり、雨が降りました。久々ですね。鼻の奥やのどの粘膜が少し楽になります。

 

f:id:miyatak:20190115214453j:plain

 雨上がりの午後、鶴岡八幡宮の参道・段葛です。連休が終わって、さすがに人出も一段落しました。二の鳥居の前に陣取る狛犬も雨上がりの日差しを浴び、阿吽の呼吸で、気持ちがよさそうですね。

 どっちが阿で、どっちが吽だったかな・・・。鎌倉の神社の狛犬については、中尾京子さんが一つ一つ(というか一対、一対)訪ね、詳しく論じた『神社とお寺は楽しい』という快著があります。2010年に出版されたこの本を読んだおかげで、私は神社の狛犬を見るたびに志村けんの「あい~ん」を思い出してしまうという謎の症状に襲われるようになりました。

 当ブログでも読後感想文を載せてあるので、どれどれ?と思う方はご覧ください。

 http://miyatak.hatenablog.com/entry/2015/02/24/154403

 

 鎌倉居住歴数年(注:2010年当時なので、いまは十数年ですね)の中尾さんは、鎌倉の神社やお寺に《超現実主義的、ポジティブ視点》を感じ取る。《神社とお寺は、いつでも行くと、私が私であることを「正解」にしてくれます》。なんと、含蓄のあるお言葉ではありませんか。私が私であることがなかなか「正解」にできない。それが時代感覚であるからこそ、鎌倉に来るとほっとするのか。そうかそうか・・・。

 

 いまは、どうなんだろうか。お会いして聞いてみたい気もする。