去年の報告書ですが・・・『エイズ流行終結 90-90-90ターゲットの進捗報告』 エイズと社会ウェブ版358

 出し遅れの証文みたいで恐縮ですが、国連合同エイズ計画(UNAIDS)が2017年7月20日に発表した報告書の日本語仮訳です。1年以上遅れて、ようやくAPI-Net(エイズ予防情報ネット)に掲載してもらいました。 

api-net.jfap.or.jp


 《世界・日本の状況》欄の『UNAIDS「ENDING AIDS PROGRESS TOWARDS THE 90-90-90 TARGETS(エイズ流行終結 90-90-90ターゲットの進捗報告)』をクリックしてください。日本語仮訳のPDF版を読むことができます。

 

f:id:miyatak:20181109151248j:plain

 とはいえ、日本語に訳したのは前半のほぼ半分、約100ページの総論部分だけです。後半の各地域別データについては英文のままですが、悪しからず。
 これだけの分量を訳し、PDF化する作業に時間がかかってしまい、もう次の年の報告書が出ていますね。データもすべて更新されています。
 それでも、載せておく必要があるかなあと考えたのは、2017年の報告書は、90-90-90ターゲットに向けた高速対応実施の中間報告にあたるからです。
 2020年を達成目標年とする90-90-90ターゲットは、2014年にオーストラリアのメルボルンで開かれた第20回国際エイズ会議で発表されています。つまり、2017年が真ん中の年にあたるわけですね。
 報告書は全体として、世界のHIV/エイズ対策は目覚ましい成果を上げているけれど、本気で90-90-90ターゲットを達成しようと思っているのなら、なお一層の努力が必要であるという内容です。
 参考までに付け加えると、その1年後の(つまり2018年の)報告書は『Miles to Go(道はまだ遠い)』というタイトルです。このままでは目標達成はかなり厳しいという認識に変わっています。
 本来ならそちらも訳した方がいいのでしょうが、さすがに疲れ切ってしまいました。