『産休取得の政治的効果』One side/No side(16)

 ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相が6月21日に女児を出産し、ただちに産休を取得しました。現代性教育研究ジャーナル8月号の連載コラム One Side/No Sideはその話題です。
 原稿執筆時点ではまだ産休中でしたが、AFP通信の日本語サイトを見ると、8月2日に産休を終えて公務に復帰したそうです。
 

www.afpbb.com

 国連総会出席のため9月はニューヨークに出張する予定だそうですが、その時は娘のニーブちゃんも同伴するということです。
 現代性教育研究ジャーナル8月号はこちらでダウンロードできます。
 

www.jase.faje.or.jp

 コラム『産休取得の政治的効果』は16ページに載っています。
 《考えてみれば、何かの事情で指導者が不在を余儀なくされる事態はいくらでもある。例えば、首相が病に倒れ、入院が必要となることは世界中であったし、亡くなった後でも、ひたすらその事実を隠そうとしたケースもある》
 ということでありまして、産休取得による政治的な空白だとか混乱だとかといったものは起きていません。大事なのは休むかどうかではなく、あらかじめ事情を説明して、行動を明快にしておくことこそが政治責任ということでしょうね。
 逆に存在自体が政治的混乱の震源になっている指導者も内外にごまんといるのかもしれません。