コンドームというメッセージ媒体 Oneside/Noside 13

 

 現代性教育研究ジャーナルの5月号に掲載された連載コラム One Side/No Sideの13回目です。7ページに掲載されていますので、お読みいただければ幸いです。
 

www.jase.faje.or.jp

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 オリンピックの選手村で『なぜコンドームを配るのか』という前回のテーマの続編・・・というか前回は尻切れトンボの印象もあったので、改めて「なぜ」の部分にフォーカスしました。
 国連合同エイズ計画(UNAIDS)によると、2008年の北京五輪の選手村では『良質のコンドーム10万個、およびHIV予防や差別との闘いに理解を求めるリーフレット5万枚』をパッケージにして配布しています。つまり、コンドーム2個とリーフレット1枚のパッケージが5万セット用意されたということになりますね。
 《そのコンドームは選手村で使用することも可能だろうし、お土産として持ち帰り、それぞれの国の若者に安全な性行動について、話をするきっかけに利用することもできる。五輪アスリートが話をすれば、そのメッセージは少年少女に説得力をもって入っていくのではないか》
 来たるべき東京五輪でもぜひ継承し、お土産として自慢して回りたくなるよう、パッケージデザインやリーフレットのデザインも工夫していただきたいと思います。