絶景かな つかの間の春 大富豪

 

 昨年5月のオープン以来、一度はと思いつつ何となく先延ばしにしていた鎌倉市扇ガ谷の鎌倉歴史文化交流館訪問を本日、敢行しました。

どうしてまた今日なの?と聞かれると、理由はありませんが、多忙を極める日常の中で、ちょっと隙間ができたというか・・・。ま、ちょっと暖かくなったもので。

 

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 鎌倉市がセンチュリー文化財団から寄贈を受けたこの建物は『著名な建築家ノーマン・フォスター氏が代表を務めるフォスター+パートナーズの設計』で、いまは『鎌倉の歴史・文化を通史的に紹介し、あわせて鎌倉で発掘された出土品などを公開』する施設となっています。どうも性格がはっきりしないという印象もあったのですが、訪れてみると、映像による紹介もあわせ、なかなか楽しめました。鎌倉を訪れる人が街歩きの前にとりあえず予備知識を仕入れておく。そんな利用の仕方ができるのではないでしょうか。

 

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建物もさることながら、裏庭も一見の価値ありちょっと案内板も紹介しておきましょう。

 

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以前は建物の前に鳥居があり、なんだか面妖な館といった印象だったのでしたが、あれは槌稲荷社という神社の鳥居でしたか。元は三菱財閥・岩崎家の別荘があったのですね。鎌倉市の施設になったので鳥居と社祠は葛原岡神社に移されたそうです。察するに政教分離ということでしょうか。

 

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 長い石段で稲荷社跡まで登ることができます。これは素晴らしい。先ほどの写真にも見える3つの横穴は、やぐらではなく、岩崎家所有時代に掘られたもののようです。

 

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 何かをしまっておく場所でしょうか。上から見ると岩肌から染み出す地下水で、池のような水たまりができています。小さな動植物の宝庫でもあるとか。いや、すごいね・・・ということで、上まで行くと、またびっくり。

 

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 鎌倉の町と海が一望のもと。昔の金持ちはもう・・・とひがんでもしょうがないですね。いまはこうやって、しがない老人も絶景を楽しむことができます。しかも、福寿手帳で入場料も無料(われながら感覚がせこい)。風に吹かれて、それなりに時代は変わるもんです。そういえば、今日は暖かいねと思っていたのも束の間、午後はやたらと風が強くなってきました。再びあわただしい日常に帰るとしますか。小人閑居してなお、貧乏暇なし。ああ、忙しい。