報告数は究極の横ばい 昨年の東京都HIV感染者・AIDS患者報告速報値

メルマガ東京都エイズ通信の第125号(20181月号)が131日に発行されました。

 http://archives.mag2.com/0001002629/

今年11日から28日までの感染者報告数(東京都)は以下のようになっています。

      

 HIV感染者         15件  (18件)

  AIDS患者            3件   7件)

   合計               18件  (25件)

  )は昨年同時期の報告数

HIV感染者数は昨年同時期と同程度、AIDS患者数は昨年同時期を下回っています。

    ◇

 まだ、最初の28日間ですから、前年と比べて多いとか少ないとか言っても、傾向が把握できる状態ではありません。天候だとか、インフルエンザの流行状態といったことでも、検査を受けに行く人の数の増減に影響してくるかもしれません。今年については、まあ、もう少し継続的に見ていくことにしましょう。

 ところで、今月は昨年1年間の速報値も全体の報告数のみですが紹介されています。

 『HIV感染者が367件、AIDS患者が97件の合計464件となり、HIV感染者・AIDS患者いずれも前年と同数の報告となっています』

 当ブログでも、昨年は毎月の報告のたびに「横ばい傾向ですね」という感想にもならない感想を書き連ねてきましたが、一年を通してみるとHIV感染者報告数とAIDS患者報告数のどちらも前年と同数だったとは驚きました。究極の横ばいです。

ただし、あくまでも報告数の上での横ばいです。実際の感染動向がどうなのかは、報告だけでは分かりません。

また、詳細に報告を見ていけば、横ばいの中の異変といったものも見て取れるかもしれません。たとえば、外国人の報告数は増えているとか。

 詳しい数字が分かったら、改めてまたお知らせしましょう。