急がず、されど休まず 「はじめに」で綴るエイズ対策史その8

 HIV/エイズ分野の話題を中心に毎月1回発行しているTOP-HAT Newsの巻頭報告を集めた《「はじめに」で綴るエイズ対策史》のその8をTOP-HAT Forum(東京都HIV/AIDS談話室)のサイトの資料室欄に掲載しました。東日本大震災の翌月の2011年4月号からエイズ流行30周年の6月5日を経て7月号までの4本です。7年前なので、いま議論されていることと大きな隔たりがあるようでもあるし、あまり変わっていないようであります。立場によっても受け止め方は異なるのかもしれませんね。必読とまでは言いませんが、読んでいただく価値はあると思います。お時間のある時にぜひどうぞ。
 http://www.tophat.jp/material/d.html  

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◎急がず、されど休まず(第32号 2011年4月)

◎危機に負けない想像力を(第33号 2011年5月)

エイズ30周年の現実(第34号 2011年6月)

◎完治を目指すローマ宣言(第35号 2011年7月)

 

 東日本大震災の被災地の人たちにHIVコミュニティは何ができるか。その差し迫った課題に直面しつつ、一方で持続的なHIV/エイズの流行という長期にわたる危機への対応もおろそかにできない。そんな厳しい時期にもTOP-HAT Newsの発行は続きました。2011年6月にはニューヨークの国連本部で国連エイズ特別総会ハイレベル会合が開かれ、政治宣言が採択されています。このときの約束が、2030年のエイズ流行終結を目指す2016年のハイレベル会合に引き継がれ、現在の世界のエイズ対策の基盤となっている。そんな時期でもありました。