「CAPRISA004 予防効果39%の背景」 エイズと社会ウェブ版309

 現代性教育研究ジャーナルNo80に掲載された連載コラムOne side/No sideの第8回です。こちらでPDF版をご覧ください。 

www.jase.faje.or.jp

 例によって知ったかぶりをして書いていますが、CAPRISA南アフリカエイズ研究センターの略称であることも最近になって知ったばかり。サリム・アブドル・カリム博士のお名前も存じ上げませんでしたが、この方が「T as P(予防としての治療)」というコンセプトのそもそもの生みの親ともいえる大変な研究者だそうです。

 2012年にウィーンの第18回国際エイズ会議でCAPRISA004の研究発表があった時には、会議場でスタンディング・オベーションがあった、と樽井正義・慶應義塾大学名誉教授から教えていただきました。それにしても・・・

そうか! うかつにもおじさんはやっと気が付く。治療薬を含むゼリー状の物質を膣内に塗る。それはやみくもに何でも試してみたわけではなく、どうすれば女性が自ら選択できる予防手段を持てるのかという緻密な課題設定から生まれた発想だったのだ

こんな調子では連載もいつまで続けられるのか、心もとない限りですが、続けているうちにだんだんとやる気がわいてくる感じもします。困ったおじさんだね・・・ったく。

もう少し書いてみたいことがありそうなので、お付き合いください。