♪帰り道は遠かった~ モースと江の島

 大森貝塚を発見したエドワード・モースの名前は確か、小学校の教科書にも載っていました。勉強が嫌いで、宿題を忘れてばかりいた私のようなダメガキでも、モースとヘボンの名前ぐらいは知っていた(と思います)。

 そのモースが米国から初来日したのは1877年(明治10年)のことでした。つまり、今年は来日140年ということで、藤沢市亀井野の日本大学生物資源科学部博物館では、『モースと相模湾の生き物』という企画展が開かれています。

 会期は715日~930日なので、夏の間は「いずれそのうち」と思っていましたが、あらら、もうすぐ終わってしまいますね。

 モースは『日本の動物学・考古学・民俗学など多くの学問の発展の礎を作ったことでも知られています』(チラシから)という大変な学者です。鎌倉のお隣の江の島には『太平洋沿岸では世界初となる(注:この言い方はちょっと変だけど)臨海実験所』を構え、シャミセンガイなど腕足動物の分類学・系統進化学の研究を行った時期もあるそうです。

 よし!と気合を入れて本日は江ノ電1日乗車券を購入して藤沢まで大遠征を敢行し、さらに小田急線に乗り継いで六会日大前駅徒歩3分の博物館を訪れました。

 企画展の様子は公式サイトをご覧ください。訪れる価値は十分にあります。 

Nihon University, College MUSEUM of Bioresource Sciences.

 帰りは再び小田急に乗って江の島に寄り道し、『太平洋沿岸では世界初となる(注:なんとなくこの言い方、お気に入りになってきました)臨海実験所』はここにあったであろうという推定の地を訪れました。

 

f:id:miyatak:20170920225532j:plain

 江島神社参道の青銅の鳥居脇を左折します。小道を少し入ると・・・。

 

f:id:miyatak:20170920225618j:plain

 「推定地」というのは最近の調査でほぼここに間違いないということになったという意味です。案内板をアップにしてみましょう。

 

 f:id:miyatak:20170920225738j:plain

いまは小道になっていますが、昔はこのあたりが海辺だったようですね。江の島にお寄りの節は、ぜひお寄りになって、先人の偉業をしのんでいただければ幸いです。

 

f:id:miyatak:20170920225910j:plain

帰り道。曇り空に少しだけ晴れ間が見えてきました。船が出ていきます・・・と思ったら、あれれ、沖合でUターンして隣の岸壁に戻ってきちゃったよ。せっかくのいい場面、ちょっとずっこけました(黙っていりゃあ、分からないのに)。