鎌倉駅の西口から3、4分歩いたところにある御成小学校の旧講堂は外から見ただけでも大変、風格のある建物です。10年ほど前に鎌倉に引っ越してきた頃は、道を歩きながら、屋根の上の塔屋を仰ぎ見ては「何だろう」と思ったものです。立派ですね。
かつて講堂として使われていた木造建築で、最近は物置きぐらいにしか使われていなかったのでしょうね。手入れをしていなかったこともあって傷みも激しく、いっそ取り壊したらなどと本気で検討されたこともあったようです。
その御成小旧講堂が国の登録有形文化財(建造物)になるという記事が本日(4月1日)の産経新聞神奈川版に掲載されていました。
誤解のないようにお断りしておきますが、エイプリルフールのフェイクニュースではありませんよ。鎌倉市の公式サイトの記者発表資料のページにも3月11日付で掲載されています。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2017/20170311.html
よかったですね。御成小講堂の保全活用をめざす会の皆さんが歴史的、景観的価値を粘り強く説得してきた成果だと思います。Facebookの写真をお借りします。
https://www.facebook.com/OnariKoudouHK/
産経新聞の記事によると『旧講堂は昭和8年、鎌倉御用邸跡地に建てられた。延べ面積は約690平方メートルで、屋根の上に2つの塔屋を乗せた風格あるデザインや、和風と洋風のテイストを融合させた構造が特徴』ということで、建設には「鎌倉の大工が総出であたった」そうです。
そうか道理で・・・と改めて感心するとともに、いいかたちで残していけるよう保全活用をめざす会の皆さんにもさらなる健闘を期待したいと思います。