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グローバルファンドのトップもかわります 今年の漢字は『外』追加編

 HIV/エイズ分野では、世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)のマーク・ダイブル事務局長が2017年5月末で退任します。もともと1期限りという約束での就任だったそうで、新事務局長の選出プロセスがすでに開始されています。グローバルエイズアップデートにその概略が報告されているので、ご関心がお有りの方はご覧下さい。
 http://melma.com/backnumber_123266_6466391/

 すでに公募期間は終わり、現在は候補者を4人に絞り込む作業が進められているようです。最終決定は2月28日~3月1日の理事会特別会議になるそうなので、それから3カ月ほど移行期間があることになります。  

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 ダイブルさんはブッシュ政権時代に米大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)のトップに就任し、PEPFARを含めた米国の国際エイズ戦略を劇的に(もちろん、いい方向に)変えたことでも有名です。
 グローバルファンドの事務局長として何度か来日されており、その手腕に対する評価は高かっただけに、個人的にはちょっと残念という思いもあります。ま、そう遠くない将来に再び活躍の場が訪れるのではないか。根拠はありませんが、そんな予感もします。
 2014年10月16日には日本記者クラブにゲストとしてお招きし、記者会見を開いたこともあります。参考までにそのときの不肖・私の極めて短いレポートも紹介しておきましょう。
 http://www.jnpc.or.jp/activities/news/report/2014/10/r00028043/

 《エボラ対策でも保健基盤強化の重要性を強調》
 世界エイズ結核マラリア対策基金(グローバルファンド)は2002年1月に発足し、過去10年余り、世界の三大感染症対策に大きな貢献を果たしている。2000年九州沖縄サミットで、議長国日本が途上国の感染症対策への新たな追加的資金の必要性を強調し、それが基金創設につながったことは、国際保健分野では有名だ。
 ダイブル事務局長はこうした日本の貢献に感謝するとともに「エイズ結核マラリアも、まだ終わっていない」と述べ、支援の継続を求めた。今年の厚労省世界エイズデー国内啓発キャンペーンテーマ「AIDS IS NOT OVER~まだ終わっていない~」を素早くメッセージに取り入れるあたりは、革新的な組織運営を目指す21世紀型国際機関トップとしてのコミュニケーション能力の高さをうかがわせた。
 また、西アフリカのエボラ出血熱について、流行国3カ国では、紛争で破壊された保健基盤が再建されていないことを指摘した。ナイジェリアなど周辺国では少数の発症事例で封じ込めに成功しており、保健基盤強化が感染症の流行という危機への対応にも重要であることを強調した。
    産経新聞特別記者 宮田一雄

 内向きになっている場合ではありませんね。