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第2四半期は減少傾向 エイズ動向委員会報告

 厚生労働省エイズ動向委員会が8月31日(水)に開催され、今年(2016年)第2四半期(3月28日~6月26日)の新規HIV感染者・エイズ患者報告数がまとまりました。

 新規HIV感染者報告 239件 (前回250件、前年同時期267件)
 新規エイズ患者報告 112件(前回102件、前年同時期118件)

   合計      351件(前回352件、前年同時期385件)

 ということで、前年同時期と比べると減少しています。参考までに付け加えると全国の保健所などでの検査件数や相談件数もかなり減っています。したがって報告の減少傾向が、実際のHIV感染が横ばいから減少への傾向をたどっていることの反映なのか、それとも世の中のエイズに対する関心が薄れ、「エイズはもういいだろう」気分から検査の必要な人が検査を受けなくなっているための報告減なのか、判断は難しいですね。個人的には、その両方の要素があり、その中で、しいて言えば「エイズはもぅいいだろう」気分の反映の側面の方が強いのではないかと思います。

 また、東京都の8月までの報告などから考えると、全国の報告件数も第2四半期は減少だったものの、今後も減り続けるわけではなく、当面は増減のぎざぎざを繰り返しながら推移するのではないか・・・という印象を漠然とですが持っています。そこから増加傾向をたどるのか、減少していくのか、それは今後の対策次第でもあり、ちょっと判断が付きかねるところですね。

 本日の第2四半期の発表は含まれていませんが、参考までに2000年から2015年(昨年)までの年間新規報告数(確定値)のグラフを付けておきます。

 

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 またまた私の感想レベルで恐縮ですが、2009年の減少は新型インフルエンザの流行の影響、2012年は東日本大震災の翌年だったことが影響していたように思います。となると、昨年の減少は何の影響だったのか・・・ということになりますね。「エイズはもういいだろう」という社会的な気分の反映だとしたら、減少もそれはそれで心配。ダーバンの第21回国際エイズ会議で英国のヘンリー王子が指摘した「自己満足のリスク」に日本も直面しているということでしょうか。