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G7伊勢志摩首脳宣言 保健部分2

 続いて宣言本体部分の「保健」に関する総説です。この後でテーマ別の「公衆衛生上の緊急事態への対応強化のためのグローバル・ヘルス・アーキテクチャー(国際保健の枠組み)の強化」「強固な保健システム及び危機へのより良い備えを有するUHCの達成」「薬剤耐性(AMR)」が続きます。

 

 

 我々は,個人のみならず国家にとっても,保健が繁栄及び安全保障の基盤であることを強調する。2030アジェンダの歴史的な採択が行われた後初のG7サミットであるこの節目において,我々は,全ての段階における健康的な生活及び全ての個人のための健康安全保障を確保し,かつ,国家の包摂的な経済成長を促進する,そこに盛り込まれた保健関連の持続可能な開発目標(SDGs)を実施することに完全にコミットしている。この点において,我々のリーダーシップがかつてないほどに必要とされている。UHCは,全ての保健目標を支える包括的な枠組みを提供する。UHCを達成するため,保健システムは,強固で,強じんで,持続可能であり,かつ,その対象となる人々の現在及び将来のニーズに応えるものであることが必要である。このことは,女性,子供及び青少年の精神的及び身体的な健康を促進すること,いかなる種類の差別もなく,性と生殖に関する健康及び権利を確保すること並びに栄養不良及び環境的な要因及び高齢化によるものを含む感染症及び非感染性疾患に対処することを含むが,これらに限定されない。

 

 我々は特に,「健康危機に対する世界的な対応に関する国連ハイレベルパネル」による取組を含め,世界中の広範囲の専門家から提供された知見を通じて,エボラ出血熱の流行から教訓を学びつつ,保健システムが,強じんであり,かつ,パンデミックその他の深刻な事態のような地球規模の公衆衛生上の脅威に対応し,より良く備え,及びこれを予防する能力を備える必要があることを認識する。公衆衛生上の緊急事態に対する迅速かつ効果的な対応はまた,世界保健機関(WHO)改革,迅速な対応のための速やかな拠出を可能にする資金調達メカニズム,関連するステークホルダー及びシステムの間における行動の協調的な実施並びに国際保健規則(IHR)のより良い実施を必要とする。

 

 我々は,UHCに向けた取組や成果,保健システム強化(HSS)並びに公衆衛生上の緊急事態に対する準備や対応が,AMRによりもたらされる重大な脅威によって,更に危機にさらされていることに留意する。我々はまた,これらのほか,顧みられない熱帯病及び貧困に起因する感染症並びに高齢化に関連する状態のような保健分野において,既存の治療法を維持・展開し,また,新たな治療法を発見するためのR&D及びイノベーションの重要性及び貢献を認識する。

 

 これらの点を念頭に,我々は,別添に示されているとおり,「国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョン」に詳述されている以下の分野において,具体的な行動をとることに特にコミットする。我々はまた,我々の保健大臣に対し,9月の神戸での会合において,これらの分野に関して必要な行動につき更に詳しく検討するよう指示する。