G7伊勢志摩首脳宣言 保健部分1

 G7伊勢志摩サミットが終わりました。サミットの公式サイトには成果文書がPDF版で掲載されています。 

www.g7ise-shimasummit.go.jp

 首脳宣言から保健分野に言及している部分を紹介しておきましょう。本文は英文なんでしょうね。日本語の骨子と仮訳もあるので、そちらを見ていきます。自分で仮訳を作らないですむというのは、非常に楽ちんで嬉しい。読んでも意味不明な不思議な文章という印象も受けますが、それはたぶん英文からしてそうなんでしょうね。そもそも成果文書というのはそういうものかもしれません。

 骨子を見ると「保健」は「世界経済」の中の6番目の項目になっています。また、本文の方は前文にエッセンスが紹介され、さらに9~12ページにほぼ2ページ半にわたって言及があります。かなり長いので何回かに分けて紹介します。繰り返しますが、読んでも意味不明で、読み進めるのが苦痛な文章だなとついつい思ってしまう名文ですが、資料としては押さえておきたいと思いますので悪しからず。まずは骨子。

(6)保健
●「国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョン」に基づき行動することにコミット。公衆衛生上の緊急事態への対応強化のための国際保健の枠組み強化。
●強固な保健システム及び危機へのより良い備えを有したUHC達成に向けた取組を促進。このため途上国の保健システム強化支援や母子保健からアクティブ・エイジング(活動的な高齢化)までライフ・コースを通じた保健サービスを確保。
●薬剤耐性(AMR)への対応強化。企業にインセンティブを与える取組等を提唱。


 次に宣言前文の保健の項
保健:我々は,経済的繁栄及び安全保障の基盤となるであろう「国際保健のためのG7伊勢志摩ビジョン」に詳述されている,国際保健を前進させるための具体的な行動をとることにコミットする。我々は,ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を促進し,並びに我々の経済に深刻な影響を与える可能性がある公衆衛生上の緊急事態及び薬剤耐性(AMR)への対応を補強することを主導するよう努めることにコミットする。我々はまた,これら及びその他の保健分野において,研究開発(R&D)及びイノベーションを促進することを強調する。

 

 以下はこちらで
 G7伊勢志摩首脳宣言 保健部分2
 http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/05/27/235011
 G7伊勢志摩首脳宣言 保健部分3 公衆衛生上の緊急事態への対応強化のための国際保健の枠組みの強化
 http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/05/27/235346
 G7伊勢志摩首脳宣言 保健部分4  強固な保健システム及び危機へのより良い備えを有するUHCの達成
 http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/05/27/235724
 G7伊勢志摩首脳宣言 保健部分5 薬剤耐性(AMR)
 http://miyatak.hatenablog.com/entry/2016/05/27/235947